1月18日(平日夜のライブ)
仕事を切り上げ、人混みの中道玄坂を登っていく。
渋谷の町は、雑音が多い。
角を曲がると、オトナの店と雰囲気のいい居酒屋の入り混じる場所に変わる。
大学1年の時に友達と初めてここにきた時、やや気まずい気持ちになったのを思い出して懐かしくなったりする。
TSUTAYA O-EASTあらためSpotify O-EASTとなったライブハウスは、名前は変わっても変わらずそこにあった。
今日は、吉澤嘉代子ちゃんのライブに、初めて参戦。
ライブはいつも、立ち回りがわからず1人そわそわする。
入り口で、ドリンク券とハイネケンのビールを交換してもらい、奥の一段上がったところに立つ。
ちびちび飲みながら、開始を待った。
10分前くらいになると、うっすらとスモークがかかってくる。
ハイネケンは半分でお腹いっぱいになり、リュックの横ポケットに収める。
始まる予感で空気が変わり、それが伝わるように暗転した。
くまの耳のように頭の上で金髪を2つにお団子にした嘉代子ちゃんが登場して、ライブが始まる。
嘉代子ちゃんがきらきらと踊る。
生で聴く歌声は、楽しい気持ちがのっていて、笑顔になった。
嘉代子ちゃんの声は、カラフルだ。
ある時は少女のようにおちゃめで可愛く、ある時はハッとするほど色っぽい。
嘉代子ちゃんの言葉選びも、本当に魅力的だ。
飾らずに寄り添ってくれたり、遊び心があったり、核心を突くような鋭さがあったり。
今回のライブにいくきっかけになった、"青春なんて"を聞いたら、ちょっとうるっとした。
"青春なんてすり抜けてから気づく、ただ風にさわっただけ"
という歌詞を聞くと、青春の儚さと、大人になってしまったような気持ちと、今を大事にしたい気持ちになって、すきだ。
バンドメンバーの楽しそうな様子が見られたのも、ライブだからこそ見れた良い景色だった。
平日の仕事終わり、ずっと立ってて足も棒だけど、幸せな時間だった。
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