第1節 アーセナルvsマンチェスター・C

いきなりのビッグマッチとなった開幕カード。長いヴェンゲル体制からエメリを招き、アーセナルがどう変わっていくのか。シティ3シーズン目のペップは連覇を狙うが、ベースの継続は当然だが変化しなければ衰退を意味することを一番わかっている男。開幕戦なのでコンディションやオーガナイズの面ではまだまだ上手くいかないことは致し方ないが、今シーズンのプレミアを盛り上げるチーム同士の対戦を楽しみにしていた。

試合内容は、予想通りコンディションや連携面でミスがお互いに多くみられる展開であったが、シティがオーガナイズの面で積み上げがあることもあり、決めるとこをしっかり決め勝ち切った。

エメリ監督はアグレッシブなフットボールを志向したいことは見て取れた。積極的に前線からハイプレスを仕掛け、後ろが手薄になるリスクがあるシーンがいくつかあったが、それでも前線から激しくボールを奪いに行くプレーモデルを選手から見て取れた。しかしながら、組織として連動してボールを奪うことに関しては課題があり、2列目が連動できていなかったり、あるいは奪いきれずに突破されるシーンも多々。攻撃に関しては、足元で受けるよりも裏への積極的な飛び出しやポジティブトランジションからの縦への速いカウンターを志向している印象。エジルが低い位置まで降りて受けるようなシーンよりも積極的に裏を狙ったり、中央の高い位置でポジショニングを取る印象を受けた。ポジトラからのカウンターはオーバメヤン、あるいは途中INのラカゼットのスピードを最大限に生かせれば脅威の武器だが、まだまだ上手くいかず。

ペップ体制3シーズン目のシティは昨年同様にビルドアップ時にRSBウォーカーを3バックの右のようにプレーさせ、LSBのメンディが偽SBでDMFの位置どり。左右非対称を好むペップはバルサ、バイエルン時代から。アシンメトリーを作ることで相手守備にズレを生じさせること、また斜めのフィードを生かすことが出来る。
マフレズは今シーズンさらにもうひとブレイクするかもしれない。
ペップのフットボールで最重要なWGのポジションをこなす能力はレスターで証明済であり、獲得を熱望したことも求める能力が備わっていたから。
途中からデ・ブライネが入ってきたがペップの指示なのか個人での判断なのか分からないが、シティが3枚でビルドアップに対してアーセナルがラカゼット投入のタイミングで3トップ気味にチェンジ。
数的同数で少し窮屈な形になった中でフェルナンジーニョの横にデ・ブライネが受ける形が多くあり、5枚で前進を図る。
本来はLSBメンディが偽SBでのタスクなのだろうが、そもそもそれをこなすタイプではない。
デ・ブライネがこれを個の判断でやったのであればなんと気が利く選手。

総評としては、エメリ監督はリトリートして守ることではなく、とにかくアグレッシブにやるだけやって戦うということを選択した。
そしてプレシーズンでは見えなかった課題がいくつも出た、それでいいのではないだろうか。
この開幕戦に19歳のグエンドウジを起用したがほろ苦いデビューとなった。
しかし、時より見せるリーチを生かしたボール奪取や後半の途中から連動した守備時のポジショニングの嗅覚、試合の中でビルドアップ時にLSBとCBの間に落ちて違いを作る判断能力など、まだまだ高いポテンシャルを秘めたフランス人MF、今後が楽しみなプレイヤーである。
DFリーダーであるソクラティス、経験豊富であり闘志剥き出しのリヒトシュタイナーなど守備が安定していけそうな選手は十分揃った。
負傷交代となったメイトランドナイルズでLSBの負傷者は3人となったここが最大の悩みのタネだろう。
さすがにウェルベックのLSB起用はないでしょう。
サブGKレノが何度もTVに抜かれたのは、チェフが足元の技術では優れていないことは見ての通りだが、決定的なセーブが2度あったことも事実。
時間はかかるかもしれないし、我慢の1年になるかもしれないがエメリ体制のアーセナルには期待している。

一方のシティはどのチームからも分析され、対策を講じられるシーズンとなるが変化をしないことは衰退を意味することを分かっているのがペップ。
マイナーチェンジも出てくるだろう。
エデルソンのパスミスがいくつもあったシーンを見ても、まだまだオーガナイズがきっちり仕上がってない印象を受けた。
ストーンズはほんとに素晴らしいCBに成長し、頼もしい選手になった。
左利きのラポルトゥとのこのコンビが今シーズンのファーストチョイスにし、安定させたいはず。
オタメンディの出番がなくなればそれだけ守備が安定しているバロメーターになるだろう。


にしても、文章だけでまとめるの難しいですねー。
ポジショニングの図だけでも入れていきたい。

#プレミアリーグ #アーセナル #マンチェスター・C 

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