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魅惑のモーニング

「明日の朝、外でモーニングする?」
という夫からの思いがけない提案に、つい心が躍ってしまった。

夫の実家は喫茶店が全国で一番多い県で、日曜日の朝は家族揃って、近所の喫茶店にモーニングをしにいくのが習慣だったらしい。

わたしにとってのモーニングは、旅行に行く時など特別な時にしか食べられない特別なものだったから、モーニングという言葉を聞くだけで小躍りしてしまう。

漫画「いつかティファニーで朝食を」を好きになってから、密かに朝食巡りしたいと思いつつも、早起きが苦手すぎるわたしは、いろんな言い訳を見つけて、その機会を逃してきた。

そんなわたしも、日曜の朝は1日を無駄にしないくらいの時間には起きられるようになり、我が家の日曜日の過ごし方にモーニングが加わった。

モーニングは、やっぱり日曜日の朝がよい。
夕方頃からさまざまな憂鬱さがうっすら侵食してくる日曜日に、モーニングの存在が必要なのだ。

いつも人気で入れないカフェも、朝なら案外空いているし、朝だけのお得なメニューがあることがほとんどで、いつものファミレス、いつものカフェでも、ちょっぴり特別感や非日常感が味わえる。

焼き立てのパンをアツアツで食べられたり、ドリンクおかわりし放題だったり。そういう特別感にめっぽう弱い。

次に行きたいと狙っているのは、「いつかティファニーで朝食を」で紹介されていた市場のお寿司。
一皿に5貫のったお寿司(おまかせ)を、好きなだけ頼むというスタイルらしい。(なんと夢のようなシステム!)
友人いわく、人生で一番おいしいお寿司だったとのこと。

日曜日の朝に楽しみが待っていると思うと、1週間の過ごし方も変わってくる気がする。

明日は久しぶりのカフェ取材で、いつまでたっても緊張ばかり大きくなってしまって、ソワソワしている。

日曜日の朝に向かって、えいやっとがんばろう。


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