株の買い時を考える
以前のnoteで日本株について書いた。今回は当時取り上げた株について株価の推移を追跡調査した。あわせて、今年買うとすればいつが正解だったかについても考察してみた。
長期目線での株価推移
上記noteと同じ銘柄のその後を追った。
「好きな株」は、いずれも東証の優良企業である。優良株はもちろん他にもあるが、製造業出身の私はどうしても製造業やIT系に目が行く。
小型のグロース株には手を出さない。テンバガーになる成長株もあるかもしれないが、そういうのは下がるときも強烈だから。
財務諸表などのファンダメンタルはあまり見ていないが、長期に見て株価が右肩上がりの上昇をしている企業の業績は良好のはずだ。たいていはその業界のリーディングカンパニーだ。
基本、長期トレンドラインを把握していれば、高値づかみや狼狽売りをすることはないだろう。
オービック
長期的に右肩上がりは継続。概ねトレンドラインのレンジ内に入っている。8/5の暴落後もしれっと上昇を続けている。
第一三共
安定した右肩上がり。初心者向け。ただし今は天井付近なので手を出さないほうがいい。
余談だが、ポンコツワクチンを開発したこの会社を応援するつもりはない。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm43096493
キーエンス
右肩上がり。レンジを意識すれば売買のタイミングはわかる。株単価が高いので、投資するなら1株で買える証券会社で少しずつ買っていく。
信越化学
安定の右肩上がり。AI・半導体ブームで上昇の波に乗る。今は高値圏。
レーザーテック
長期トレンドライン上限を超えて揉み合ったが下落するときは速い。値動きが激しいので、あまり初心者向きではない。
半導体銘柄などによく見られる「お化け株」のトレンドラインは引きにくいが、縦軸を対数目盛にすると、案外きれいな傾向が見えてくる。この傾向は米国NASDAQ100も同様。
東京エレクトロン
長期トレンドライン上限を突破した後も快進撃を続けていたが、下げも速い。
縦軸を対数目盛にすると、ご覧の通り。上側の赤線を見れば今年4月の天井も予測できたかも。
KDDI
安定の右肩上がり。レンジ下限狙いで買っていけば問題ない。
今年の買い時はいつだったか?
先日のnoteではCFDの短期トレードについて書いた。
その考え方を応用し、今年いつ買えばよかったのか日足チャートをもとに検証してみた。白い縦線は買って正解と思われる箇所。赤の縦線は失敗トレードを示す。なお、エントリーは13MAを陽線で横切り、翌日も陽線であることが条件。すなわち、13MAを横切った日の翌々日始値でエントリーする。
一般論として、下降トレンド(13MA赤線が右肩下がり)では株を買ってはいけない。上昇トレンドへの転換点の見極めは難しいが、下降トレンドが横横になってきてしばらく揉み合った後がチャンスかもしれない。
利確は週足のトレンドライン上限手前で行うのがいいと思う。
オービック
6月21日が絶好の買い場だった。
第一三共
1月と4月が買い場だった。
キーエンス
買い場は8月暴落後のリバウンド。
信越化学
買い場は2月か6月。ただし、天井付近で利確しないと8月の暴落で損切りになったかも。
レーザーテック
残念ながら今年は買い場に恵まれていないようだ。
東京エレクトロン
買うとすれば1月か2月だった。
KDDI
年初から下降トレンド。買うなら6月末か、8月の暴落後のリバウンド狙い。
所感
私は日本株も米国株もほとんどやっていない。
オルカン(全世界株)などの指数積立とか、債券・ゴールドのETFがメイン(これらは長期投資)で、あとはCFDやFXを細々とトレードしている。今後の世界情勢を見据えた時、大金をリスク資産に投入するのが嫌なので。
株はやらないが、CFDで使った戦略はある程度使えるような感じだ。今回、勝率が低く見えるのは、ショート(売り)を対象としていないことも関係していると思う(株の空売りもできるのだが、今回は現物保持を前提としているので)。
長期トレンドのレンジや移動平均線に対して株価がどういう位置関係にあるのかがわかれば、自分なりの売買プランが立てられるだろう。インフルエンサーや投資顧問たちのポジショントークに惑わされないようにしたいものだ。
彼らのおすすめの株を買ったとしても必ず儲かる訳ではないし、儲かったとしても自分で考えていないから経験値として身につかない。ましてや高い月会費を払ってまでやるものではない。情報商材も同様で、高い教材を売りつけてくる連中が相変わらずいるが、大概がネットや本で調べればわかるような内容ばかりだろう。
おまけ:残念な株はやっぱりダメだった
株価が下がったところで安く買うのは気をつけたほうがいい。下降トレンドに入ったきり戻ってこない銘柄多数。
ビザスクは、もしかしたらいけるかもしれない。200MA(緑線)で跳ね返されるかもしれないが。
関連動画
このnoteのタイトルは、この方のチャンネルからパクった。
しゃべりがおもしろいので、たまに視聴している。
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