投資についての私見
最近の株価急落で新NISAやってる個人投資家が損して政府を恨んでるみたいな記事が出ているが、政治家のせいにしても何もいいことはない。
今年から新NISAが始まるとかで、マスコミやインフルエンサーはかなり煽っていたのではないか? 新NISAは税制面では優遇されるが、別に儲かると決まったわけではない。株式投資なのだから損が出るのは当たり前、それを政府のせいにするのはお門違いというものだろう。
とはいえ、政府が推すものはどこか胡散臭さがつきまとう。コロワクしかり、マイナンバーカードしかり。新NISAもかなり煽っていると思ったので、今回も様子見していた。タイミング的にも、株価チャート的にも天井が近いと思っていたし。
投資に向かない人
こういう人は投資するのはやめといたほうがいいと思う。
・失敗を他人のせいにする
・すぐカッとなる
・他人と同じことをしていないと不安
・絶対に損したくない
・勉強(学習)しない
あと、株価チャートの見方も勉強せずに株のトレードやるのは夜間に無灯火で車を運転するようなものだと思う。(https://jp.tradingview.com/)
性格は千差万別、得手不得手があり、人それぞれだ。別に投資しなければならないというルールなど存在しない。投資などしなくても、まじめに仕事して、質素な暮らしを心がければ、それはそれで幸せに生きていけると思う。
以前観た映画「Perfect Days」。役所広司主演で、米国アカデミー賞にもノミネートされた作品だ。主人公の平山は筋金入りのミニマリスト。文句を言わず、説教がましいことも言わず、ただ黙々とやるべき仕事をやり、日常の些細なことの中に喜びを見出す。お金の話をしている私が言うのもなんだが、あの生き方には美学を感じる。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/PERFECT_DAYS)
政府の批判ばかりしても何も変わらない
新NISAスタート間もないのに、金融所得からの社会保険料徴収の話が出ているらしい。ネットでは「嘘つき」の声が多数….
Yahooニュースのコメント欄やXなどのSNSでは岸田政権をボロクソに言う人が多い。まぁ、それはそのとおりなのだが、政府への批判をSNSでわめいたところで現実は何も変わらない。
上司が悪い、会社が悪い、政治が悪いとSNSなどで不平不満を垂れ流している人たちに一言。
「一番悪いのは、文句ばかり言って何もしないあんただよ。」
今の政府が気に入らなければ選挙で意思表示するしかないし、地元の議員の事務所に抗議文を送りつけるぐらいが関の山だろう。嘆いても始まらない。
それよりも、政府や詐欺師に騙されないよう、知恵をつけることだ。
リスクを取る価値
なんで投資をやっているかと言えば、そこに「自由」を感じるから。性別や学歴や社会的地位などには関係なく、自分の実力次第で大きく稼ぐことができる。そういうところに魅力を感じる。もちろんそこには「リスク」や「自己責任」が伴うが。
株式投資やってる人で、過去に損したことのない人なんてほとんどいないのではないか?会社員なら毎月給料がもらえる。もらえる額の多い少ないはあるだろうが、マイナスになることはない。株やFXの世界では月収がマイナスなんてザラである。私も、コロナショックの暴落時には、秒速で万単位のお金がなくなっていく恐怖を味わったものだ。
そこまでリスクを取り、頭と神経使ってトレードしているのだから、「楽して儲けている」などというのは見当違いも甚だしい。
「あいつらはずる賢い」とか、「どうせあぶく銭だ」とか言って成功した他人を妬むのはみっともない。
株などの金融商品に手を出さず、全部銀行の預金で持っておくというのも一つの考え方ではある。ただ、今後日本でもインフレが進んでいく可能性を考えれば、資産が目減りしていくリスクは当然ある。そういう選択を自分でしたのなら、あとになって「あのときなんで投資を勧めてくれなかったの?」とか言って他人を責めるようなみっともないことはしないことだ。
結局何が言いたいかと言うと、
・人生の重要な判断を他人任せにしないこと
・後悔しないこと、他人のせいにしないこと
に尽きる。
これから投資を考えている若い人へ
若いうちは体力があっていい。やりたいこともいっぱいある。だがお金がない。そういう中で、うまい金儲けの手段はないかと考えるのも無理はない。また、今の会社に不満があって、経済的に自立して早期退職(FIRE)したいと思っているかもしれない。
個人的な意見を言わせてもらえば、FIREに向いている性格の人はそう多くはないと思うし、そう簡単にFIREなんてできるもんじゃないと思う。
何に投資するかって、若いうちは「よく学び、よく遊べ」だ。自分に投資するほうがいいと思う。読書(流行りのベストセラーよりもロングセラー、古典)、ひとり旅(特に海外)、自己啓発(特にITの知識と語学)など、多少の出費は気にしなくていい。20代での体験(習慣づけたこと)は、後になって役に立つ。
やれS&P500がどうだとか、日本株はどうかとか、そんなことは考えずに、まずは正しい経済観念を身につけること。ローンは組まない。クレカでリボ払いする癖がついたら投資以前に貧乏一直線だ。余計なものを買わない。コンビニは割高だから使わない。さらには新聞代やNHK受信料は払わない(もちろんテレビは置かない)。保険やサブスクは厳選する。
そうやって節約してひねり出したお金から、毎月5千円でも1万円でもいいから、例えば会社の持株会(優良企業なら)とか、新NISAを使ってオルカン(全世界株)の投信へ積み立てていけばいいのではないか? で、投資したお金のことは忘れて、暴落が来ようが金融危機が来ようが放置しておく。
30代、40代は会社員なら実務のリーダーとか、管理職だったりで責任も重くなり、自由な時間も少なくなるが、仕事にやりがいを感じるのもこの頃だろう。結婚すれば家族の面倒も見なくちゃいけない。だから余計なことはせずに積立投資を継続すればいい。やっかいなのは住宅と子供の教育費だが、見栄をはらず、身の丈をわきまえた出費を心がければ悲惨なことにはならないだろう。
余裕資金があるなら
時間的、経済的余裕があれば個別株などに投資してもいいと思う。副業として取り組むのはいい。ただし、投入資金は本業に悪影響が出ない範囲に留めるのは当然だ。相場の上下が気になって仕事が手につかないとか、夜も眠れないなんてことになったら本末転倒だ。
積み立て以外に本格的に投資をやるのは50代になってからでも全然遅くないと思う。そのころにはある程度余裕資金ができているはずだ。金融資産の何割かをリスク商品に割り当てるのもいい。余裕があるならハイリスク・ハイリターンなトレードにチャレンジするのもありだろう。ただし、投資対象の見極めは重要だ。もちろん、それまでに経済や金融の世界について勉強し、投資やトレーディングの基本を身に付けたうえでの話だが。
….ここまで書いたけれども、これも単なる私の意見であって、結局どうするか決めるのはあなた自身だ。
投資本あれこれ
今までいろいろな投資本を読んできた。以下はほんの一例。
もちろん、本読んだだけで儲かるほど世の中甘くはない。
関連記事
田中宇さんのブログから
2019年6月の記事。今のゴールド高騰相場を予言している。
歴史的、地政学的背景を知っておくのはいいことだ。
テキスト読み上げAI変換ツールSPEECHGEN.IO(https://speechgen.io/ja/)で音声読み上げしたファイルはこちら。一部ミスはあるが、全体的には変換精度はかなり良い。
最近のXから。ちょっと参考になるかも。
関連動画
別に暴落を煽るつもりはないが、経済指標を素直に見れば、近い将来大きな調整が来るのは避けられないと思う。
https://www.youtube.com/watch?v=iWTIXaI9Fe4
https://www.youtube.com/watch?v=H2sRodxCRLw
インタビューでのやりとり、外国人のお年寄りがどなたも素敵。こんなふうに年を取りたい。 Just do it !!
低収入だから貯金できない、投資できないという言い訳を気持ちいいぐらいにぶった斬るがまぐちさん
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