マキシマムザ亮君 氏の頭のなかを覗いてみた気持ちになった~ホルモン流マーケティング~

先日(といってもだいぶ前になりますが)、宣伝会議さん主催のインターネットマーケティングフォーラム2019に参加させていただき、マキシマム ザ ホルモンのマキシマムザ亮君の講演内容がとても面白かったので、その時のメモを共有したいと思います。

以下メモ
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マキシマムザホルモンとはどんなバンドか?
・チケットがとりにくい
・グッズが買えない
・地上波TVには出ない
・フェスでの集客力がすごい(フェスでのグッズ集客もすごい)
・特異的な企画を行っている
→ファンを楽しませ、困惑させるような
ファンの想像の斜め上の企画を行っている

これまで行った企画紹介

スペシャル招待ライブ
(チケットがとれないという苦情を逆手にとった招待ライブ)
・デブ限定
・がりがり限定
・ダウン着用限定など

日清CMの裏側

プロモーション動画を社長に見せた後の反応(内容は割愛)
日清社長{カップラーメン食べてげろ吐いてもらえ
かなりアウトサイダーな社長だった
YouTube「ガチンコザホルモン」企画スタート
(マキシマムザホルモン2号店を決めるオーディション企画)
オーディションの末結成されたマキシマムザホルモン2号店はフェスで入場規制がかかるほど人気であった!

「広告エリートにはできない奇想天外な広告」が特徴

▼ホルモン流マーケティング紹介
・「いい石」事件
いい草価格(¥1193)のCDを発売 
初回特典のバランを4年後のフリーライブのチケットに
※ほかにも同様にいい粉価格のCDも発売され、特典でフリーライブ招待あり

そのため2011年発売のシングル「グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011~2011」に付いていた謎の応募券ある企画で抽選でもらえたE賞の「いい石」にも特典があるのではないかとファンが深読み→特典はなくガチでただの石だった

これらの事例により
ファンの間ではホルモンが何か発表するたびに意図を深読みするようになり
SNSでの話題の総量が増える


・モンスターエナジーとのコラボ
「ホルモン応援キャンペーン」で配布されたコラボステッカーの裏面についていた
確変BOOSTER TICKETでライブ会場で確変ガラガラが引ける企画
http://www.55mth.com/2019/mth_monsterenergy_draw/

ホルモン流マーケティングポイント
【世論・ファンの声で合気道】

・グッズをたくさん売りすぎない
ファンの間ではグッズが買えないということで有名
事務所における分しかグッズを作らいないというポリシー
比較的グッズが購入できやすいフェスでは列が長蛇になりやすい
→人気が分かりやすい

ホルモン流マーケティングポイント
【外からの見え方を意識して勇気を持ってやらないことを決める】


・新作が書籍化
今はふらっとCDショップに行ってジャケ買いとかしない時代
→JANコードをとって書籍化してみた
オリコン週間BOOKランキング3週間1位に

常にPR視点
常にニュースの見出し視点
「ロックバンドの書籍がオリコン週間BOOKランキングで1位」
(CDとDVDでは1位をとったから次は本で)

こだわると値段が上がってしまうが、なんとか安い値段で満足させたい
値段はあげずにお得感をつけたい

ホルモンのグッズが必ず買えるプラチナチケットをつけた

持ち出しがほぼいらないし、ファンは喜び、グッズも売れてWin-Win


・飲食店を運営するファンと連携
腹ペコえこひいきグルメクーポン
飲食店経営のファンが費用負担
お店のプロモーションになるだけでなく、ファン同士のつながりもできる
(ファンに大食いの人が多い)
クーポンを集めたお店にも特典あり
登録店は今も増えている
https://www.harapekoeko.com/

・ライブ後に行った騎馬戦
ホルモンはチケットが1枚でしか買えないため単独参戦のファンが多い
しかもファンはコミュ障が多い(と亮君がいってました)
そのため普段はソロ参戦者が多い

当日購入したTシャツのタグの色でグループわけして騎馬戦
(優勝チームにはインセンティブあり)

ファン同士のコミュニケーションが生まれる

ホルモンファンと言い出しにくい風潮があるのを逆手に
「人気の可視化」とファン同士が結びつき仲良くなり強固な関係を築ける企画

ホルモン流マーケティングポイント
常識的ではないわりと無茶なことをやっている
【ルールの隙間を探す、しつこく探す】


▼ホルモン流マーケティングポイント まとめ
【神対応】×【公式が病気】反応がまっすぐでない
音楽以外でホルモンについて語りたくなる要素を作っている
「おもしろい」「狂ってる」

最近のマーケティングはどんどんアウトサイドの方向にいっている
エリートの付け焼刃なアウトサイドは見抜かれる
(エイプリールフール企画とか?)
企業は勇気を持って(亮君みたいな)アウトサイドな人を取り入れるべき

アーティストにとって
楽曲やライブだけでなく
何をするかが大事

きっと企業も同じではないでしょうか?
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とのことでした。
誤字脱字、認識違いなところがあったらすみません。
とにかくお話を聞いていてワクワクしました。
また自分がファンである目線から「こんなにアーティストに大切にしてもらっているはらぺこ(ホルモンファンの総称)さんたちはなんて幸せなんだろう…!」と思いました。
こちらの内容を読んで同じように楽しんでくださった方がいらっしゃったら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

▼講演詳細
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第1部「アウトサイダー広告代理人流 アウトサイドなマーケティング」
【講師】
マキシマムザ亮君 氏(マキシマム ザ ホルモン、アウトサイダー広告代理人)
岡部 将彦 氏(株式会社Que、クリエーティブディレクター / CMプランナー)
【講演内容】
アーティストとしての活動だけでなく、日清食品「カップヌードル コッテリーナイス」新CMの「アウトサイダー広告代理人」へ就任するなど、広告・クリエイティブにもその活動を広げるマキシマムザ亮君。なぜ、いまアウトサイドの発想が必要なのか?アウトサイダー広告代理人の流儀についてお話いただきます。
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上記公式HPより抜粋

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