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初めての入院。

入院生活も12日。最初の3日は意識がないので、そんなに経った感じがしない。
慢性硬膜下血腫という病気。頭に穴を開けて溜まった血を抜いたという。確かにおでこから右上、髪がバリカンで刈られたところがあり、ホチキスのようなもので塞いだところと6針縫っているところがある。左上もバリカンで刈った跡がある。こっちは無傷。2箇所から血を抜こうとしたけど、右側だけで事足りたということか。21日に意識が戻ったときには、まだ管が刺さっていた。
入院前の記憶は脱落している。
19日。いろんな人とLINEでやり取りしている。夕方、夫が病院に連れてきてくれている。入院、手術。そのどれも記憶にない。
入院前日の18日、上の子にLINEを送っている。頭が痛い、割れそう、痛くて気持ち悪くなって吐いたとある。近所のかかりつけ医に行き、薬をもらっている。自転車で1人で行ったんだろうか。夕方になっても良くならなくて、夫にご飯は作れないから、何か買って食べてとある。これらのことも記憶にない。

地元にある巨大病院。たくさんの人が働いている。医師、看護師、介護士、理学療法士、言語聴覚療法士、作業療法士、放射線技師、栄養士、薬剤師…。髪型や髪色、女性スタッフに至ってはメイクや聴診器の色まで、皆それぞれに個性的。圧倒的に20代が多そうだ。皆笑顔を絶やさない。いろんな患者がいると思うのだが、その職業人としての振る舞いに頭が下がる。
ときに雑談に応じてくれるのが嬉しい。身体を拭いてくれながら、「私、嵐のファンなんですよぉ…」とか、点滴の針を刺す位置を探しながら「家族からは、お前なんかの注射、ぜってー打ってもらいたくねえわなんて言われます。なんなんすかね、あれ」そして絶妙な位置に針を入れる。医療に携わる人としての誇りのようなものを感じて、元気をもらう。


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