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お世話になった理学療法士の方々

寝たきりのときの担当の方は、私と同じ年の男性だった。ほぼ白髪で、「僕の方が、絶対おじいちゃんに見えると思います(笑)」
保険会社に勤めてたんだけど、30歳で一念発起。理学療法士になったという。給料は減ったけど、毎日患者さんから元気をもらう日々ですとおっしゃっていた。すごくやりがいを感じてらっしゃる。なんか、私の方が元気をいただいてました。
まっすぐ伸ばした両腕を上げる時に上から押さえつけて上げにくくするとか、曲げた膝をまっすぐ伸ばす時に足の裏側から押してきて伸ばしにくくするとか、結構、負荷をかけるリハビリが多かった。「1.2.3.4.…」と数えながらやるんだけど、10回目のときはかなり力を込めないと腕をあげられなかったり、足を伸ばせなかったりした。笑顔で「なあんかね、そういうシステムになってるんですよねー」って。お互いにプルプルしてたんだけど(笑)ガチンコ勝負みたいでおかしかった。「明日からでも、体起こして運動できそうなのになあー」って言われた(笑)
若い頃はバレーボールをやっていて、ポジションはセッターだったという。チームの司令塔だ。ほんとはレフトとかやりたかったんだけど、身長が足りなかったんですよねーって。

立って歩けるようになってから、若い女性の方になった。とにかく元気な方だった。なんと、うちの小娘と同じ歳だった。いつも笑顔ではつらつとしている。しんどいスクワットも、腿の裏をプルプルさせながらも、この方の勢いで最後までできた(笑)いろんな運動を私と一緒にやってくれた。「私、普段、運動しないからちょうどいいんです」なんか、ジムとか通ってそうなのになあ。
3人姉妹の末っ子で、自宅から30分以上かけて通勤しているという。一人暮らししないんですかと尋ねると、自分の部屋と家を出たお姉さんの部屋が、まるっと自分のスペースになって、居心地良くて出られないという(笑)それに愛犬がいるからって。

いろいろおしゃべりしながらやるリハビリは、苦しくはなかった。あっという間に時間が過ぎていった。
みなさん、ありがとう☺️

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