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mofi|映画ニュース

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映像全般の新しいニュースを順次ピックアップしていくスポットです。過去に取り上げた記事も、適宜とりまとめていきます。
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#今週の映画ニュース

スーパーヒロイン、躍進。 | 今週の映画ニュース

【興収:3月第3週】『キャプテン・マーベル』アメリカ国内$200M突破で首位3月公開作品では『美女と野獣』に次ぐ成功規模を記録している。2位はパラマウント配給のアニメーション映画『Wonder Park(原題)』で、次いで3位にはCBS Filmsとライオンズゲート製作の『Five Feet Apart』と続く。前者の批評家受けはすこぶる悪いが、スター俳優たちが勢ぞろいする豪華作。後者はターゲット層には受けの良いロマンティック・コメディ作品として成功している。(O) 【社会

興行に春来たる | 今週の映画ニュース

日本でも今週公開のスーパーヒーロー大作が、女性主人公の活躍で大好調。映画(というより映画賞)のあり方にも疑問が投げかけられた一週間。(掲載:第240号 2019/03/11) 【興収:3月第2週】『キャプテン・マーベル』$153Mの大ヒットスタートで首位獲得2019年の停滞気味の興行に春一番が吹いている。海外でも$300Mを超えるスタートをきった『キャプテン・マーベル』は、マーベルシリーズでは初となる女性主人公の物語で時代精神にも合っており、強い興行を進めている。マーベル・

アメリカ社会を写す鏡? 精彩を欠いたスーパーボウルの週末 | 今週の映画ニュース

スポーツの祭典が開催された日曜夜。興行はというと...あまり芳しくはないようだ。(掲載:第236号 2019/02/04) 【興収:2月第1週】『ミスター・ガラス』3週連続1位も、スーパーボウル興行は過去19年で最低水準『ミスター・ガラス』は$9.5Mで1位、『ジ・アップサイド』は$8Mで2位、今週全米公開となったアクション・スリラー『Miss Bala』は$6.7M で3位と、興行で$10Mを記録する作品は一本もなく「涸れた」週末となった。アメフトの一大祭典であるスーパー

賞レース真っ只中! SAG、サンダンス、アカデミーを追え | 今週の映画ニュース

あと一ヶ月、映画賞に次ぐ映画賞が発表され尽くします。ゴールとも言うべき(?)オスカー像にたどり着くのはどの作品か?(掲載:第235号 2019/01/29) 【興収:1月第4週】『ミスター・ガラス』2週連続一位獲得も新作2本大不発 眠れる週末興行M・ナイト・シャマラン監督のユニバース的一作『ミスター・ガラス』が、$18.5Mから$19Mを獲得して一位。しかし数字は決して大きくない。新作では批評家受けが悪くない『The Kid Who Would Be King』が$7.15

正月気分を吹き飛ばせ!3週間分を一気振り返り | 今週の映画ニュース

1月初週からの北米興収をおさらいしつつ、各方面で主だったニュースを抽出。まとめ要素の強い「肉厚」な記事を取り揃えました。(掲載:第234号 2019/01/21) 【興収:1月第3週】キング牧師誕生日の週末、『ミスター・ガラス』が$47Mで首位M・ナイト・シャマラン監督の最新作であり、『アンブレイカブル』『スイッチ』に続くスーパーヒーロー三部作の終章にあたる『ミスター・ガラス』が予想通り1位を獲得。『最強のうたり』のアメリカリメイク作品『ジ・アップサイド』も2週目ながら$1

【全リンクまとめ】2018年ニュース総集編

ご無沙汰しております、mofiです。 年末から新年にかけて月曜祝日が続き、noteでの更新が休止状態となっておりました。「更新が止まったぞ!?」とご心配になられた方もいらっしゃるかと思います。ご迷惑をおかけしております。 もちろん、休刊しているわけではありません。といいつつ、昨年の総まとめに時間を費やしていたことも確かです。 お気付きかと思いますが、noteの無料枠で、年末年始を通して、トピック別のニュース総集編シリーズを掲載させていただいています。今号は、こうしたこと

【ムービーパス編】2018年ニュース総集編

2018年のニュース総集編の中でも、この「ムービーパス編」はオマケのようなものだ...が、決して看過してはならない重要性も潜んでいるので要注意だ。 「ムービーパスとはなにか」について、あるいは「ムービーパス」の2018年上半期までの詳細な動き、そしてそれらのデータから導き出せる回答については、以前掲載したコラムを参照のこと。 ムービーパスはハリウッドを救えるか (掲載:mofi 第211号 2018/06/25) あれから半年が過ぎたが、ムービーパスはまだ生き残っている

【ダイバーシティ編】2018年ニュース総集編

「多様性=ダイバーシティ」もまた、2018年を代表するキーワードへと上り詰めた。これは「#metoo」の急速な浸透とも無関係ではない。女性の権利回復への第一歩がようやく踏み出されたのに合わせて、人種やLGBTQ層への理解の裾野も実体化し始めた。 『ブラックパンサー』『クレイジー・リッチ!』の興行的・批評的成功は、そんな傾向を強力に後押しした。年始では『リメンバー・ミー』が賞レースでも勢いを見せつけ、「多様性を押し出した作品は、作品の質だけでなく、数字でも強い」ことを証明して

【興行収入編】 2018年ニュース総集編

2018年は、アメリカの劇場主たちにとって喜ばしい一年だった。『ブラックパンサー』『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』『クレイジー・リッチ!』『ジュラシック・ワールド/炎の王国』など、大作映画が着実にホームランを放ち、客足を途絶えさせることがなかった。 低予算映画でも『クワイエット・プレイス』やドキュメンタリー映画『Won’t You Be My Neighbor?(原題)』『Three Identical Strange

【スタジオ統廃合編】 2018年ニュース総集編

ストリーミング・サービス各社の破竹の勢いを見せつけられ、山が動いた。正確には複合企業各社の統合はこれまでも進められてきたわけだが...これほどまでに強力なコンテンツ戦略を打ち出し続けるネットフリックスやアマゾンのパワーを見てしまったら、急ぎ始めるのも無理はない。 2018年は「ビッグ・シックス」と呼ばれたメジャー・スタジオたちのうち、2社で大きな変化が確定した。ひとつは、AT&T社によるタイム・ワーナー社の買収だ。電話とインターネットの大手プロバイダーが、コンテンツ企業を丸

【#metoo編】2018年ニュース総集編

2017年終盤にはじまった「#metoo」の波は、2018年を代表するトピックとして君臨し続けた。毎日、次から次へと新しいニュースが飛び出しては増殖し、問題は雪だるま式に深刻化。身体中に回った毒を絞り出すだけでは足りず、徹底的なクレンジングまでが期待されたのは、今年前半でのことだった。 しかし、モーガン・フリーマンやジョージ・タケイら個別の事件にも見られるように、行き過ぎた追求への揺り戻し効果も少なからず開始。ハーヴィー・ワインスタインの行為を告発した女性のひとりであるアジ

ティーン娯楽と老練サスペンス | 今週の映画ニュース

かたや「アニメーションの新風」と評されている一作が最高潮の盛り上がりを見せる中、業界の大御所が主演・監督するスリラーが2位に登場。師走は驚きが多い。(掲載:mofi 第232号 2018/12/17) 【興収:12月第3週】ソニーの『スパイダーマン』新作が1位発進 イーストウッド翁が大人層引き込み2位追随フランチャイズものでは「スパイダーマン」頼みのソニーだが、『スパイダーマン:スパイダーバース』は批評家受けも良く映画賞レースでも有力候補になる模様。2位も初登場の一作ながら

クリスマス「お祭り」前の静けさ | 今週の映画ニュース

賞レースでは、前哨戦で目玉とされる映画賞でノミネート作品が発表。いよいよ本格化する年末興行を前に、ビジネス面でも良い数字が報じられた。映画界の未来は明るい?(掲載:mofi 第231号 2018/12/10) 【興収:12月第2週】落ち着いたクリスマス前興行も『シュガー・ラッシュ:オンライン』3週連続1位 $16.2Mで3週連続1位を獲得した『シュガー・ラッシュ:オンライン』は、2位『グリンチ』の$15.2Mよりわずかに多い程度と、落ち着いた興行であった。今週末には、下馬評

See You Space Cowboy... | mofi ニュース

日本もハリウッドも、アニメーションがアツイ。目玉はタイトルのエンド・メッセージで知られる、アノ作品だ。(掲載:mofi 第230号 2018/12/03) 【興収:12月第1週】同じ顔ぶれが上位をキープ 『シュガー・ラッシュ:オンライン』トップ年末のクリスマス興行とのはざまだからか、毎年この時期の興収は伸びないのが通例。とはいえ『シュガー・ラッシュ』続編が$25.8Mと好調で、首位の座を維持。2位にはベネディクト・カンバーバッチ主演のアニメーション映画『グリンチ』が再び$1