『花束みたいな恋をした』の感想

「花束みたいな恋をした」という映画を観た。

今更ではあるが、断片的な映像を見て、丁寧な暮らしをしている系のカップルのお話だろうかと思い、
あまり共感できないかもしれない。。と思って、なんとなく観てこなかった。

結果として、とても面白かったし、「うううぅ」と内心悶えるシーンが多かった。
揉めるシーンなんかは、どちらの気持ちも理解できて、心臓がくしゃっとなる感じがした。

菅田さん(以下敬称略かもしれません、ごめんなさい)の演じた役の、
持論の多いちょっと面倒くさそうな、でも好きな作家がいたり作品があって、絵を描くのが好きな青年が、
就職を経て、いかにももっともらしい社会人風なことを言い、ノウハウ本なんかを読み始め、
色を失っていく様子がとにかく切なかった。

有村さん(以下、以下略させていただきます)の役は、
好きなものは好きなままだったけれど、それに対する「いつまで子どものままなんだ」という意見は理解できて、
そのままだと生活していくことが難しくて。。ともどかしかった。

お二人とも演技がすごいなと、素人の感想です。
特に男性が号泣する演技って、難しいのではないかと思っている。

諸悪(?)の根源は、社会におけるストレスフルな仕事なのではないかと思う。
そこから菅田青年の様子がおかしくなっていった。

ちなみに、ああいう生活をしているカップルは結構いるのではないかと思うが、どうだろう。
川のほとりを歩いて、行きつけのパン屋やカフェがあって、たまにお花を買ってみたりして。
揶揄しているわけでなく、本当にたくさんいるのでは、と思った。

とにかく面白かったです。観てみてよかった。


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