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自分の見積書を捨てる

歳を取るにつれて、何かに恐れず挑戦することを向こう見ずでできなくなってしまったように思う。

多分それは、他人と比較したり、内省したりして、自分のことをより深く知るようになったからだと思う。

思い込みの自分がいつの間にか創り上げられていた。

でも思い返せば、過去の自分は今見積もっている自分より遥かにすごいことを成し遂げていたなと、最近気づいた。

中学時代の部活。

先生や先輩にものすごい怒られても、毎日どれだけの時間を費やしても、自分のやりたいことや目標に対して必死に努力できていた自分を、ずっと忘れていた。

自分がやりたくて始めたことではあったけれど、その過程には自分の意思とは反してやりたくないことや嫌なことも沢山あった。

けれど振り返ってみたら、逃げなかった自分がちゃんといた。

あの頃、本当に向こう見ずだったと思うけれど、実はそれって大事なことだったりするのかなって。

たぶん、本当に好きなこととか目標のためにしか、やりたくないことを頑張れないし、確固たる目標こそあれば、その過程におけるどんなことでも案外できるのが私という人間ではなかろうか。


大好きな恩師である顧問の先生が言っていた。

「今頑張っていることは、いつか必ず役に立つ。
 あの頃頑張れたのだからできると、そう思えるようになるから。」

その言葉を思い出す日が来た。

自分を低く見積もりそうになったら、また過去の自分とこの言葉を思い出そう。

そしてまた、未来の自分の糧になれるような自分を創っていきたいと思う。



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