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BL初心者が映画館で号泣した話    ~「チェリまほ THE MOVIE」~

先日、「チェリまほ THE MOVIE」を鑑賞してきました。

3週間ぐらい前にアマプラで偶然ドラマを見つけ、1話だけ見てみたらあれよあれよと沼にはまり、見終わった瞬間映画館に駆け込むという…。

というわけで感想というか、チェリまほ愛をちょろっと語っていきたいと思います。

所々ネタバレしているので、まだ見てない方はご注意ください!

魔法が使えなくなっても


主人公である安達が人の心を読める魔法が使えるというなんともファンタジーな設定のこの作品。

私自身、途中までこの設定はただ作品を表面的に面白くするためだけの要素としか思っていませんでした。

ですが、魔法が使えなくなることを恐れる安達に対して友人の柘植の言った、「魔法が使えなくても分かり合うことはできる」という言葉に、人間関係を築く上で大切なメッセージが詰まっているなぁと感心しました。

安達の、自分の気持ちを素直に伝えられない臆病な性格は自分にも通ずるものがあります。

何を考えているか分からないと散々言われてきたような、とにかく内に言葉を秘めてしまう性格の私にとって、「想いは言葉にしないと伝わらない」というメッセージは、当たり前のことですがとても強くシンプルに心に響きました。

魔法の力を借りて、不器用に、絞り出すようにでも少しずつ自分の言葉を伝えられるようになった安達が、最後には魔法が無くても自分の素直な気持ちを臆することなく伝えられるようになっていた。

その成長に勇気づけられたというか、自分も不器用ながらにちゃんと言葉を伝えられる人になりたいと思いました。

黒沢の愛に泣かされまくった


映画を見ていて途中ぐらいから涙が止まらなかったのですが、半分くらいは黒沢の言葉のせいだったと思います。笑

黒沢の心の声は、決して安達に聞かせたいと思って発されたものではありません。根っからの純粋な言葉であり、見返りを求めるなんていう考えは当然なく。

これだけ一心に愛されたら人間誰しも心揺さぶられるよ…と黒沢の言葉を聞くたびにいちいち感動。

あまり笑わず暗い印象だった安達が、黒澤の言葉に触れる度にやさしい笑顔になっていく。

そんなシーンを見て、愛の形はそれぞれでも、人を心から大切に想うことの暖かさに変わりはないのだと感じました。

安達のお父さんの言葉


「意思のある選択は、尊い。」

家族に黒沢を紹介しに行ったとき、安達のお父さんが言ったこの言葉がとても印象に残りました。

現実ではそんなに簡単に受け入れてもらえることの多くない選択だと思いますが、息子と黒沢のした決断をこんな言葉で認めてくれるお父さんに、無骨で深い愛情を感じて。

進路、就職、キャリア、結婚、、、他にも細かく言えば尽きないほど人生は選択を迫られることが多いと思います。
それに自分だけで勝手に決めていけたらいいものの、周りの人の反対や反感を食らうこともある。

けれど結局、その選択を後押しできるのは自分自身の覚悟。

私も現在進行形で、人生の多すぎる選択肢に悩むことがあります。
けれど、どの選択をしたとしても、そこにきちんと意思を持っている人間でありたいと思います。

心を愛せる人


そもそも黒沢が安達に想いを寄せるようになったのは、安達が黒沢の中身をふと褒めたことがきっかけでした。

安達にとっては何気なくても、これまで外見ばかり褒められてきた黒沢にとってはとても暖かく心に染みる言葉だったのだろうなと思います。

私自身も人から内面を褒めてもらったことが何度かありますが、その時の言葉は不思議とどんな褒め言葉より優しく記憶に残っています。

安達は魔法を使えるようになる前から、表面的には見えないような人の中身をちゃんと見て、褒めることのできる人間だった。

私はそんな心の暖かい安達が大好きです。

私も安達のように、人の心を愛することができる、そして人から心を愛される人間でいたいと思います。

最後に

私自身BL作品を見るのが初めてで、正直号泣するほど心揺さぶられるなんて思ってもみなかったのでびっくりでした。笑

まぁドラマの時点でこれは映画館で泣くと確信していたのですが…。
泣き顔とにやけ顔が隠せるのでマスクがあってありがたかった…。

あのとき、BLだからと敬遠せずに見てみて本当に良かったなと思います。

深いことをつらつらと書きましたが、シンプルに、人間味と愛に溢れた登場人物がみんな大好きです!!

藤崎さんの陽だまりみたいな暖かさとか、六角くんのあなたは犬なのかと言いたくなるようなまっすぐで可愛い後輩感とか、クールな柘植さんが湊くんだけには目がなくなってしまうところとか、語りだしたらきりがなく…。

とにかく、大好きな作品がまたひとつ増えて私はとっても幸せです♡

物語は完結してしまいましたが、安達と黒沢をはじめ、チェリまほの世界のみんなのこれからが笑顔で溢れていますように!









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