見出し画像

壁に登る

あらBさんの素敵企画「じゆうちょう Advent Calendar 2022」に参加しました。
12月16日のコンテンツを担当します、もふふです。

基本的にテーマはじゆうですが、特にテーマがない場合は「2022年のマイニュース・マイブーム・マイレボリューション(どれでもOK)」を紹介ください〜(お題)

あらBさんが設定してくださったテーマ、「2022年のマイニュース」とも「マイブーム」とも「マイレボリューション」ともいえる、ぴったりな話題があるではありませんか。

2022年、壁に登り始めました!

きっかけ

わたしは山に登ることが好きで、とりわけ北アルプスの景色が大好きです。
いまのところの実力は、白馬岳や立山、唐松岳や五竜岳などの初級~中級レベルの1泊2日のテント泊山行ができる程度です。

しかし北アルプスはまだまだ魅力的な景色がたくさん。
もっと奥地まで歩いて行ける体力をつけて、穂高岳や槍ヶ岳に行けるようになるぞ!
……とともに、バリエーションルートを楽しめるようになりたいという気持ちが出てきました。

バリエーションルート(英語:variation route)とは、登山において一般ルートとは異なり、より登攀が困難なルートのことをいう。登山道は道が木道や階段が設置されていたりと、登山道周辺の植生保護の目的と、登山者が迷わないよう標識が設置されていたり、と整備されている登山道のことを一般登山道という。

バリエーションルート | 登山の用語集-ヤマレコ

そのためには体力だけではなく技術が必要!
そこで、Kuri Adventuresさんの登山技術講習を受け始めました。

クライミング技術講習

2022年12月時点で、
・はじめてのクライミング講習
・懸垂下降講習
・リードクライミング講習
を受けました。

講習は2日間。
1日目はまず、クライミングギアやシステムの説明を受け、ジムや低い岩壁で練習をします。
2日目は岩場でひたすら実践をします。

はじめてのクライミング講習

9月に受けました。
クライミングの基礎を学ぶこの講習では、すでに壁にロープがかかった状態で取り組む、「トップロープクライミング」を練習します。
中でもクライマーの滑落に備えてロープを張り安全を確保する技術「ビレイ」をメインにご指導いただきます。

ギア・システムの説明

はじめてのハーネス、ロープ、クライミングギアにてんやわんやです。

実践|はじめての岩登りに苦戦するわたし
実践|ビレイが要

この講習は安全にビレイする技術を体得することが目的です。
そのため、登る技術についてはさほど教えていただけません。(もちろんアドバイスはいただけます。)
登りを上達させるには各自ジムでたくさん練習しましょう、ということです。

講師の方に、「クライミングがうまくなりたいなら、週2回はジムに通わないとね!」と言われ、ここから最低週1回のジム通いが始まりました。

調べたら近所にボルタリングジムがあったので、平日仕事終わりに通うようになります。

懸垂下降講習

さて、目的は「バリエーションルートに行けるようになる」ことです。
壁を登るだけでは帰れません。降りる技術も必要です。

ということで、「懸垂下降」の講習を10月に受けました。
ロープを使い崖を降りていきます。

懸垂下降は、必要なギアが多く、システムも複雑です。
まずはシステムを組む手順をがんばって覚えますが、ただ覚えるだけでなく「なぜ」その手順が必要なのか理解することが重要になります。

ギア・システムの説明
練習するわたし

1日目の練習で、なんとなくシステムが頭に入ったかも?な状態。
むかえた2日目、われわれの眼前に立ちはだかったのは!

実践|「え、ここを降りるんですか?」

「いや、高いて😂

下から見ると「この高さ降りるの!?」とびびってしまいますが、降りてみたら思ったより恐怖感がありませんでした。
なぜならシステムの安全性を理解しているからです。

実践|降りれてるわたし
実践|上から見てもこわい!

登りは自分の力でからだを引き上げますが、下りは重力で降りてこれるので楽ちんでした。するする降りるの楽しい。

リードクライミング講習

さてさて、これで崖を登れて降りれるようになりました!……と思ったら大間違い。
実際の山にはトップロープなんてかかっていません。
いまの技術では、山中で登りたい崖を目の前にして呆然とすることしかできません。

ということで、登りながらロープをかけていく「リードクライミング」の技術を学ぶ講習を11月に受けました。

(残念ながら2日目の実践が天候不良で中止になってしまったので、講習のお写真がありませんでした。)

壁に打ち付けてあるボルトに「クイックドロー」というギアをかけ、そこにロープをかけてあがっていきます。
トップロープのように常に上からロープで吊られているわけではないので、足を滑らせると長い距離落下してしまいます。
ここでも講習のメインは「ビレイ」のやり方です。リードクライミングでは低い高さからクライマーが落ちてしまうと地面にたたきつけられ、大怪我や死に至るリスクがあります。ビレイは安全なクライミングには必須の技術なのです。

このジムはクイックドローがあらかじめついています。

はじめてのクライミング講習から2か月、ジムで何度も練習を重ねてきたおかげで、壁を登ることは苦ではなくなっていました。しかし課題に取り組もうとすると次のホールド(カラフルな持つやつ)に意識が集中してしまい、クイックドローをかけ忘れることもありました。
リードはリードでこれからしっかり練習が必要です。

壁登りは楽しい!

9月にクライミングを始めて早3ヶ月、「技術習得のため」だったクライミングは、「壁登り楽しい!」に変わりました。

幼少期から最近まで、わたしは運動神経が悪く体力も筋力もない人生を送ってきました。
数年前に登山を始めてやっと並の体力がついてきたところですが、筋力はまだまだで身体感覚は鈍いままです。

正直、クライミングはわたしには難しいだろうなと思っていました。どう見ても筋力が必要で、つらいんじゃないかなと思ったからです。

ところが始めてみると、それは誤解だったことがわかりました。
どこのジムに行っても、「腕の力はいらないです。からだの動かし方を覚えましょう!」と教わるんです。

パワーで登ることもできます。
しかし、ボルタリングもクライミングも課題が設定されており、上級課題になるとパワーだけでは登れないのです。

基本ムーブを覚えること。
わたしはおそらく人より進捗はゆったりですが、地道に練習を重ねて成長しています。
先週できなかった動きが、今週できるようになってる!という喜びがあってうれしいです。

なにより自分の身体を支配できるようになる感覚を得られるようになったことがボルタリング/クライミングの楽しさです。

驚くかもしれませんが、わたしは「上体起こし」(いわゆる腹筋)が今までできなかったんですよ!
寝そべった状態でからだを起こすことができない。腹筋に「フンッ!」と力を入れても動かない。
つまり、からだの使い方をわかっていなかったのです。

クライミングを始めたことでからだの動かし方を覚えてきたんですね。
自分自身であるはずの「身体」がコントロールできていなかったこれまでのわたしは、虚弱体質や運動音痴でしたから、「身体」に憎しみを持っていました。

すぐ疲れるし、風邪ひくし、走るの遅いし、運動はつらいし、こんなからだもうやめたい、捨ててしまいたい、精神だけの世界に行きたい。

ずっとそんなふうに思っていましたが、やっと自分の身体も好きになれそうです。
たくさん山に登ったりクライミングをしたりして、これからもっともっと強くなって、自分自身を愛してあげようと思います。

そんなこんなで最近は、平日仕事終わりに近所のボルタリングジム、休日はロープクライミングができるジムで練習をしています。
講習でご縁のあった山が好きな仲間たちと一緒に練習をしたりもしています。とても楽しいです。

来春には、さらに長い距離を登る「マルチピッチ講習」を受け、「バリエーションルート入門講習」にも参加したいなと考えています。

体力と技術がしっかりついたわたしが、高難易度の山行を安全にクリアすることを考えるととてもワクワクしちゃいます!

余談ですが、わたしもふふは「もふもちらじお」というWebラジオ&ポッドキャストをやっております。先日相方のやきもちさん住まう名古屋に遊びに行って、ボルタリングを布教しちゃいました。
そのときのエピソードを12回前編でお話しています。

やきもちさんもボルタリングの楽しさを感じてくれたようで、家の近くにジムを見つけて通い始めたと聞いています。
楽しいが増えるのはとてもいいことですよね。やきもちさんの楽しいがひとつ増えて、わたしもうれしいです。

長々と壁登りについて語りましたが、まとめるとこんな感じです。

マイニュース:クライミングを始めた
マイブーム:週1~2でクライミング
マイレボリューション:からだをうごかす喜びを知った

総括:壁登りは楽しい!

壁登りは楽しい!
引き続き2023年も山に登ったり壁を登ったりして養っていきます。
こころもからだもすこやかに参りましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?