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プロボクサーに知っていて欲しいそれぞれのプロ

ボクシングの時に手に巻く包帯の事をバンテージっていうんだけど、この包帯(バンテージ)を巻くプロが日本にはいる。

驚きだと思う、もともとバンテージは拳を守る為に巻くもので、やり方は本当にひとそれぞれ。
僕も現役の時に自分で巻く時はいつも拘りがあって巻いていた。
例えばアンコ(ナックルパートの厚み)の往復回数とか、指と指の間にどのタイミングで包帯が通るのか?とか。

だけど、試合になると自分ではなく担当している人に巻いてもらっていた。
いつもと違う巻き方、いつもと違う固定の仕方「これは試合だからいいのかな?」と、練習の時と拳の感覚が違う事、に対する違和感をいつも無視していた。なんで練習の時はこういう巻き方で肝心の試合では別の巻き方なのか?
いや、違ってもいいんだけど、それは自分のいつもの巻き方の好みに合わせた試合仕様になっているのか?が凄く大事だと思う。

シューズとかもそうだけど、自分で履いたことのない新品の靴を試合当日に履く人はいないと思う、文字通り命がかかってる戦いに、試した事ない物を採用するのはなかなか出来ないと思う。

このニックさんの考え方はめちゃくちゃ共感する。
ミットを持つプロ、フィジカルのプロ、メンタルのプロ、色々なプロフェッショナルがいるのに、それこそ、上記のように、シューズを自作でまずいない、靴屋さんにオーダーメイドならわかるけど、最初っから作った事ないのに、いきなりなぜ作ろうとする?同じ意味でなぜバンテージにはプロがいない?

チームワークってそういう事だと思っていて、独りでは出来ない事を皆でやるから、とんでもない所に行けるんだと思う。

会社とかでもそうだと思うけど、営業のプロ、開発のプロ、マーケティングのプロ、マネジメントのプロ、経営のプロ。
様々なプロが寄り添っているから、組織として強くるのだと思う。

あれもこれも全部出来るっていう凄い人には憧れるけど、多くの人はそこにいけないんじゃないかな?って思う。

現役でプロボクシングをやっている人、ボクシング以外は飲食店でアルバイトしている人なんかはほんとに一度考えてみてもらえると嬉しい。


自分は何のプロなのかな?って思う事って、人に感謝される第一歩になるという事と、自分が出来ない事は誰に頼ったらいいんだろうか?と思える事って大事だし、その環境ってありがたい事なんだと思った。

サラリーマンやって気づく事ってめちゃくちゃ多くて、もっとプロ現役の時に知っていれば強く成れただろうなって本当に思う。

ボクシングのnoteの内容は基本的に現役の僕に対しての「お前もっと全然強くなれるよ」っていうメッセージ

そして、ストレッチのプロとしてもっと感謝される人になって行こうと思った。

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