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心も身体も温まるふまねっと


 6月17日、朝8時に私は起床した。9時開始の「オンラインふまねっと」に参加するためその前にミニふまねっとを完成させなければならない。

 ベッドから起きあがりすぐにパソコンで「新聞でミニふまねっとの作り方」という動画を開いた。動画では机を前にふまねっとの作り方を女性が説明している。私は用意した新聞紙一枚用意した。そして、動画のとおりに半分に折り、さらに三分の一に折り曲げていく。約5cmの棒状の新聞が出来上がった。ここで動画内の女性が「これを6本作ってください」と言い、事前に準備していた棒状の新聞紙を取り出した。ここで私は動画を止め同じ要領で6本作る。はじめは空中で折っていたが2本目を作り終えたところで、このまま空中で作るのは難しいと判断した私は床に新聞紙を置き、残りの4本を作った。手のひら全体を使っているため次第に手のひらが黒ずんできている。新聞紙の棒を4本四角になるように床に並べる。残りの2本は「田」の字になるように並べ、重なり合ったところをすべてホチキスで固定した。その後、動画内の女性は今作成した「田」の字のふまねっとと同じものを取り出し、2つの1辺と1辺を重ね、ホチキスで個性させた。私はここで開いていた動画を見るのをやめ、先ほど作成した「田」の字の新聞紙をもう一つ同じ要領で作成し、二つをつなげる。これでミニふまねっとの完成だ。ミニふまねっとを作るのに20分ほどかかった。作り終える頃には私の部屋は新聞紙のにおいでいっぱいだった。私は窓を開けた。


 「オンラインふまねっと」まで10分。私は先ほど作成したミニふまねっとが十分における場所を確保した。出窓にパソコンを置き、パソコンに向かって縦になるようにミニふまねっとを置く。左にはベッド、右には棚が置いてあるためスペースは決して広くない。9時になったため先日送られてきた「オンラインおうちでふまねっと教室」のZoomミーティングIDとパスワードを入力しついに入室する。入ってすぐに青いTシャツを着た女性が元気よく挨拶をしている。女性の名前は「いっく」。参加者は9名。そのうちカメラを付けている参加者はいっくを除いて男性1名、女性5名の6名が笑顔で挨拶をしている。本日はじっくり教室のようだ。カメラを付けている人もいっくが名前を指名し、一人一人挨拶をしていく。最初に指名されたのは札幌市の「むっち~」と「よっちゃん」。夫婦での参加者だ。二人お揃いのオレンジ色のTシャツを着ておりよく似合っている。むっち~は「今日は間違えても気にしないで楽し~くふまねっと運動をやってみたいと思います!」と楽しそうに挨拶をしている。続いて、札幌市の「まぁ~ちゃん」。眼鏡をかけた笑顔の女性は「いつものメンバーですね。よろしくお願いします。」と頭を下げる。続いて札幌市の「かっちゃん」。画面には若々しい女性が晴れやかに挨拶をした。次に、赤平市の「ゆりちゃん」。「今日は涼しいのではりきって運動できる」とゆりちゃん。それに対し、いっくは「身体を動かすと終わるころにはちょうど良くなるかもしれませんね。」と返している。最後に、札幌市の「百合ちゃん」。赤色のTシャツを着た女性はフラダンスで使用するTシャツだそうだ。

 10分ほどの挨拶が終わり、次はストレッチが始まる。事前に用意されたストレッチ動画をいっくが画面共有をし、ストレッチを行う。足踏みや足裏を伸ばすストレッチが主である。その次に、上半身のストレッチも欠かさない。腕をまっすぐ上下左右に伸ばしたり、上半身をひねったりして体を温める。ストレッチの際のポイントは呼吸。動画内の「吸って~吐いて~」という指示のもとストレッチごとに深呼吸で息を整える。

 ついに、ふまねっと運動だ。まずはリズムを楽しむステップから。いっくが動きを説明し参加者は見ている。一マスに2歩ずつ。網を縦にして一列だけ利用して行う運動だ。いっくが決めた最初の目標は、網を踏まないこと。そして参加者がスタート位置に着く。ゆったりとした愉快な音楽が流れ始める。私も音楽に合わせて網を踏まないよう歩く。ふと画面に目をやるといっくが参加参加者を笑顔で見つめひとりひとり「よくできています」と褒めている。次は足だけでなく手拍子も追加する。2の倍数で手拍子を叩く。最初は簡単な動きであるため私は下を見ずに行っていると、かかとで網を踏んでしまった。

 続いて、3拍子と4拍子の音楽に合わせておこなった。手拍子のタイミングが変わり最初よりも難易度が上がる。「カエルの歌に合わせて歌いながらやってみましょう」といういっくからの声掛けにより、カメラを付けている参加者皆で歌った。さらに参加者から笑顔が見える。往復を繰り返すうちに勝っちゃんは上半身でリズムを取りながら行っていた。カエルの歌が一通り終わりふまねっと運動教室は終了した。

 最後にひとりひとり今日の感想を言う。初めは札幌市の百合ちゃん。「汗びっしょりよ~!」参加者全員が笑い出す。他4名も「楽しかった。今日もありがとうございました。」と感想を言っていった。いっくが最後に挨拶をする。「明日は上級クラスなのでまた明日もぜひ参加してください!あと、水分補給も忘れずに。」参加者全員で手を振ってZoomが終了。私は水分補給をしながらもう一度網を歩いた。(中野萌里)

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