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介護職って実際どうなの??

こんにちは、もえぴ社長です。

弊社では、有料職業紹介、いわゆる転職エージェント事業も行っています。
その中で感じることが、介護職のイメージの悪さでした。一言で言うと不人気業界、ってやつですね。
しかし人手不足なのは間違いないですし、少子高齢化の今の時代、今後絶対に必要なお仕事なので、求職者の選択肢から『介護職』が外れてしまっていることにとても課題を感じてきました。

ただ、やったこともないのに人に薦めるのはどうかと思い、ついに、私も職場体験をさせていただきました。

◾️『介護って大変そう』
介護と聞くとなんとなく『大変な仕事』というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

実際↓のようなデータがあります。

仕事内容への不満は、案外14.7%なんですよね。
どんな仕事も不満は生まれますし、これは介護職に限ったことではないと思うのですが、、

完全に私の主観ではありますが、レポートしていきたいと思います。

◾️ウコウコヤオ、行ってみた
今回体験させていただいたのは、
ウコウコヤオ株式会社さんの水元デイサービス151Aです。(http://www.ukoukoyao.com)

1日の流れとしては、
送迎で利用者さんがデイサービスに来る。
各々入浴タイム、他の方はテレビを見たりおしゃべりしたり。
ストレッチや体操をして、お昼ご飯。
お散歩やレクリエーションの後、送迎で帰宅、
と言う流れでした。

介護職員さんたちは、入浴介助や、排泄介助などを行ったり、食事の準備、健康状態の記録などをします。

おそらく、お風呂に入れてあげる、とか、シモの世話をしてあげる、といったイメージから、介護職が辛いと言うイメージだと思うのですが、

正直私も体験前は、大変そうだと思っていましたし、汚いとか、体力的にしんどそうだとか、思っていました。

◾️思ってたより『フツウ』のこと
しかし実際に体験してみると、その行為自体がすごく辛いものだという感覚は全くなく、「当たり前のことをしているだけ」なのです。
もちろん、当たり前のことを当たり前に、他人にして差し上げることは尊敬に値します。介護職員の皆さんに対し、敬意もあります。

ただ、デイサービスの利用者さんの多くは、ご自身で、ご自身のことをされていました。介助の必要性の差はあれど、あくまでも、職員はお手伝いをする形なので、介護は未経験の私でしたが、とても自然な一日でした。

この感覚は、自分でもかなり衝撃でした。親切心の延長に位置する仕事だなと身をもって体感し、そこに付随する責任感さえ自然なものに思えたからです。

上のように感じた大きな理由の一つとして挙げられるのが、デイサービスの利用者さんは、自分の祖父母、いずれは自分の親、そして私自身の未来の姿そのものだ、ということだと思います。

家族に当たり前にすることを、お給料を頂いてする、そういうお仕事だと思いました。


◾️体力仕事じゃない、必要なのはコミュ力だ。
ウコウコヤオさんのデイサービスに関して申し上げれば、このヒョロヒョロな私でも出来る程度のお仕事で、肉体的に辛いものではありません。

強いて言うのであれば、コミュニケーション能力や、周りに気配りすることは必要だと思います。
しかしこれはどのお仕事、どのコミュニティでも必要なものです。
介護だから辛いとか、そんな話ではないと思います。
社会人として、必要な資質を求められている、ということだと私は思っています。


◾️介護=安月給、の時代は終わり!?
介護職の給料が安い、という話はよく耳にしますよね。
今まで大手不動産企業での営業や、その他接客業などしてきた私にとって、
介護のお仕事で25万円、めちゃくちゃいいな、というのが正直な感想です。

「めちゃくちゃいい」と断言できる大きな理由が、
職場に悪意のある人間がいない事、です。
これは社会人経験がない新卒の方にはイメージが湧きづらいかもしれませんが、結構大事です。
取引先や上司に嫌なことを言われる、とか、営業成績が上がらないと居場所がなくなる、とか、職場の雰囲気が悪い、とか、割と大きな悩みのタネになることだと思います。
しかし、直接ありがとうと言ってくれるデイサービスの利用者さん、いわゆる「おじいちゃん、おばあちゃん」という存在を前にして、一体誰が悪意を持ってその場にいることができるでしょうか。

祖父母や両親、自分の将来の姿を目の前にして、その方々に対してのホスピタリティを持たない人間が、他にどんな社会貢献ができるでしょうか。
私はまず経営者として、家族や周りへの思いやり、ホスピタリティさえ持たない人間を雇いたいと思いません。

もう一つの理由として、重複する部分もありますが、誰でも持ち合わせた資質を生かせる仕事である、ということです。
誰しも持ち合わせた親切心を持ち続けられることができる、ただそれが必要だと感じたからです。

飛び抜けた営業力も、プログラミングも、宅建も、必要ありません。
私は白目剥いて勉強して宅建とって、ペコペコ頭下げて、対してありがとうと言われる場面もなく、新卒当時お給料は25万円でした。(笑)


もちろん、介護のお仕事も大変です。
でも、どの仕事も、大変です。

介護職の大変さは、他の職場と遜色ない、または他の職場よりも、思ってたよりも苦しくないと感じる方もいると思います。私がそうでした。

特にこれといった夢がないなら、やってみてもいいかもしれません。
軽い気持ちでやってみたら、この仕事が意外と合ってる、意外と楽しい、そんな要素がたくさん散りばめられたお仕事だと思います。

どうやらまた介護職のお給料が国の制度でUPするようなので、
青学卒業後、大手上場企業に就職した私の初任給、全然抜かれてます。
介護職が安月給、ってのは、いまや古い価値観なんでしょうね。

◾️介護の仕事の大変さ
意外とつらくない、というお話をしてきましたが、
実際は、大変なこともあると思います。

一つは、優しすぎるが故に、感情移入してしまうことだと思います。
例えば怪我をしてしまったり、利用者さんが亡くなったり、そういった際に優しい人ほど自分を責めると思います。
責任感は大切だし、もちろん、どうなってもいいと思っていてはいけません。
ただ、誰も悪くないことに関して自分を責めることもいけません。

親切にすることと、故意ではないアクシデントが起こってしまうことは別物です。
もちろん頭ではわかっていても落ち込むと思います。
この辛さは、他のお仕事ではあまり味わうことがないので、大変だなと思います。

二つ目に、毎日人に優しくし続けることの大変さです。
誰しも不機嫌だったり、今日はちょっと人に優しく出来そうにない、なんて日もあると思います。
そんな時、利用者さんに当たってはいけない、
これは当たり前のようで、毎日し続けることは大変だなと思います。

どちらも、話を親身に聞いてくれる上司がキーマンかなと思います。
今回お邪魔したウコウコヤオさんでは、職員さんの雰囲気がとてもよく、私に直接相談してくれる求職者さんにはぜひお勧めしたい会社さんだったので、今回このようなノートを書かせていただきました。


◾️最後に
介護職のイメージは変わりましたでしょうか?

「介護職、思ってたより全然いいじゃん」
「やりたいこと決まってないなら、嫌厭せずにやってみてほしい」

職業体験を通して私が肌で感じた、「介護の現場」という名の「家族の延長のような団欒」。
そこで動かされる感情、ほっこり、直接感謝される喜び、くすぐられる承認欲求。

介護職の人たちが、とってもつらくて大変なことをしているわけじゃない。
当たり前のことを当たり前に、責任を持って全うしている。ただそれだけのこと。
されどそれが時に大変で、でも嫌厭することじゃない。

みんなが思っているよりも身近で、もっと私たちが当事者意識を持たなければいけない。

大変そうって食わず嫌いせず、少しだけでも、のぞいてみてね。

そんな気持ちが、少しでも伝わればいいなと思っています。

職業体験にご協力、このような活動にご賛同くださったウコウコヤオ関係者の皆様、並びに利用者さんとそのご家族の方々、ありがとうございました。
私にとって大変貴重な経験となりました。


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