アイルランドのデザインを日本人の感性で
アイルランドの伝統的なデザインを日本人のジュエリーデザイナーが、日本人に似合う形で再編成する。そんなイベントが2021年の締めくくりにやってきます。
そんなわけで今年も年末は12/1日 ~ 31日まで日本橋高島屋のdrama.H.P.FANCE さんにてクリスマスに向けたPOP UP EVENT を開催させていただくのですが、今回頂いたテーマは『MOEMI SUGIMURA らしいクリスマス』だったのですが、日本中の商業施設がクリスマスを演出し、多くのブランドが年末商戦向けのアイテムを出している中で、私らしいクリスマスってなんだろう?と改めて考えてしまいました。
そこで頭に浮かんだテーマが『アイルランド』。ジュエリーを販売する立場としてあまり大きな声では言いにくいのですが、実は私は留学するまで日本でのクリスマスというものが商業的なものに思えて仕方なかったんです。その感覚に変化が訪れたのがアイルランド。キリスト教の国で文化としてクリスマスが人々の生活に根づいている様子を肌で感じ、やっと素直に「クリスマスって良いものだな」と思えるようになりました。(かなり天邪鬼ですね 笑) その時のお話は是非音声で聞いてみてくださいね。
そんなわけで今回のイベントではアイリッシュのデザインが盛り沢山!今年はアイルランドの伝統的なデザインをモチーフにした『My Claddgh 』や『ARAN』を立て続けにリリースした”Irish Year” でもありましたので、その集大成のような形で年末により多くの方に見ていただける機会が頂けて光栄です。それでは今回のラインナップをご紹介して行きましょう!
My Claddagh
まずは外せない 『My Claddagh 』伝統的なデザインにオリジナルのハートカットを合わせた新しいスタイルのクラダリングです。海外のフォロワーさんから「 Innovative Design !! 」とコメント頂いたのも印象的だったのですが、実のところ本当にインクルージョンクォーツが合わさったものってまず見られません。
そして今回はこのクラダリング 、ルースから選んでオーダーしていただけます!stand.f.m の中でもお話ししましたが、実際にやってみるとインクォーツでこの小さなサイズのハートを作るいうのは石の破損のリスク、形のバランスなども有り順風満帆ではありませんでした。やっと可愛いルースがいくつか揃ってきたので今回初お披露目となります♬
更に今回大きなサイズのクラダもオーダー可◎ 最初に製作したサイズを「Standard」として、大きいサイズは「PRINCE」更に新しい王冠のデザインをプラスし、こちらを「KING」と呼ぶことにしました。この呼び方、展示会でお客様とオーダーのご相談をする時に一番わかりやすいイメージの共有なんです 笑。
大きなサイズのハートのルースはクリスマスに合わせてレッドとゴールドのルチル。形は全て一緒なのですが、表面のカットがローズカット、チェッカーカット、ランダムカットの三種類になっています。インクルージョンの入り方によっても全く雰囲気が変わるので見比べて見てくださいね!
このルースは、日本で唯一、手擦りで180面体を作り出すことのできる一級宝石研磨師の清水幸雄さんが加工してくださっているので、カットが正確で美しいです。日本の名工が手がけた宝石なんだ!と思うと、それだけで見る目や私たち日本人にとっての価値が違って見えますし、国を超えたコラボレーションと思うと楽しいですね♬
スタッフさんが相談に乗ってくださいますので、写真のような空枠の状態のサンプルリングにあれやこれやと石をのせて見ながら、お好きな地金との組み合わせとご自身のサイズでご注文ください。お渡しは2月中旬となりますが、ご自分だけの素敵なリングが出来上がりますよ!
ちなみに『QUEEN』もおりまして。今回の日本橋では販売用のみですが、クラウンというよりもティアラを意識したフォルムで、小さめの石に合わせています。写真は色の移り変わりが美しいアンダリュサイト。こんなクラダ見たことないですよね。今回は18金、プラチナでも数点ご用意しています。
なぜクラダリング を作りたかったか、というお話は YouTube でお話していますのでこちらも合わせてご覧ください。
ARAN
続いてご紹介するのが『ARAN』です。このリングのインスピレーション源となっているのはアイルランドのアランニット。現地ではフィッシャーマンズセーターと呼ばれ、元々は漁師が着るセーターでした。模様にはそれぞれ意味合いが込められ、その組み合わせで様々なパターンを生み出すことができます。そして各家に伝統的な模様が編まれ、万が一遭難した時にどの家の漁師だかが分かるようになっていたものなんです。
その毛糸の風合いや網目模様をジュエリーとして身につけられる形にした、うちでは”初”となる石を使わないリング。このケーブル模様は最もオーソドックスな模様で、漁師が使う「網」を象徴し、命綱として安全を願ったり、交差させることで子孫繁栄を意味すると言われています。
こちらはデザインの特性上サイズ直しができないのですが、現在展開している 5,10,12,14,16号 は店頭にて全サイズをご用意していますので、是非ご自身の指輪との重ねづけなども兼ねて色々と試されてみてください。
Celtic Knots
そして3つ目のアイリッシュデザインが『Celtic Knots』これはアイルランドを含むケルト地方のデザイン様式で、模様を織りなす線には始まりと終わりがなく、永遠や魂の循環を意味するとも伝えられています。アイルランドに留まらず世界中で愛されている普遍的なデザインなのですが、今回このデザインのシルバーパーツを取り寄せ、このイベントに合わせてピアスを製作しました。
実は現地で探すと欲しいと思えるものがなかなか見つからないんです。日本人の好みやサイズに合うもので、ましてやこうして天然石が合わせてあって素敵なものなんて皆無!だからこそアイルランドを愛する日本人が、日本人の感覚で作るというのも有りなのかも?と長い間考えていました。ですのでようやく良い機会をいただけて嬉しいです。
そしてこのケルティックノット の世界観をお伝えするのにぴったりだと思ったのが『The Book of Kells』世界で一番美しい本と称されれるアイルランドの国宝『ケルズの書』です。書籍になっているものを今dramaさんにお預けしたいと思いますので是非見比べながら、デザインの背景を楽しんでみて下さい!よーく見ているとディティールだけでなく石のセレクトもその本の中にある色合いだと気づかれると思います。
今回は全てピアスにしましたが、ご希望があればイヤリングへの付け替えもできるデザインが殆どですのでお気軽にスタッフさんまでご相談ください!
アイルランドのデザイン、如何でしたでしょうか? 皆さんも実はどこかで既に出会っていたかもしれません。そこにMOMI SUGIMURA らしさを加えた今回のイベント、是非店頭でジュエリーだけでなくアイルランドを楽しんで頂けたら嬉しいです。
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《 UP COMING EVENT 》
drama H.P.FRAMCE 日本橋高島屋
2021.12.1 (水) ~ 12.31 (金)
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