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デザイナーの「子育て」 と 「働き方」

4月の展示会が開催出来なくなってから、商品はオンラインでご紹介できるもののお客様と直接話せる機会がなくなってしまったなあと思い、インスタグラムのストーリーズで質問を募集してみました。そこで一番最初にいただいたご質問が「ロンロン君との生活、どうやってお仕事の時間を確保していますか?」でした。

これに関しては、子供が生まれると分かってからずっと私達夫婦も考えてきたことであり、また日々トライアンドエラーを繰り返しながら模索していることです。

そしてそこへやってきたコロナショック。自粛と自宅勤務に伴って働き方についても様々言われるようなりましたよね。時代の流れはただでさへ加速していたはずなのに、さらに「ニューノーマル」と呼ばれるように新しい価値観を見出していくことが必須になってきています。そんな背景もあって、ご質問にある「お仕事の時間」とは何を指すべきなのか?それを改めて考える良いきっかけになりました。

私達が思うこと、それは「子育てとの両立」というモノサシで考えないことです。どちらかといえば「子供と一緒に仕事もする」という感覚。これは職業によっては全く無理という方が大半だと思いますので、あくまで私達の話なのですが、自営業って自分で自分の仕事を生み出していくものです。その分大変なこともリスクもありますし、もちろん息子も歩いたり喋ったりするようになったらまた変化していくのだと思いますが、どんな風に働きたいか、どんな風に生きたいかという自分の人生をデザインすることが出来るというのが大きなメリット。世間がどう言おうと自分が納得する道を作れるのです。

展示会開催にあたってのnote、「新しい展示会の形」にも書きましたが、子供をそばで育てながら仕事をする事は自分たち次第で実現出来る。またそれを許容する社会になって欲しい。そういった思いがあって4月に予定していた展示会は息子を連れて開催したいと考えていました。

今のところ日々の仕事についてはまとまった時間はとれないので、制作やデザインなどクリエイティブなことはほぼ出来ません。まだまだ夫婦二人でやっているので細かな業務はタスクごとに隙間時間を使って消化していっています。中国から一時的に日本に戻ってきている夫の両親が初孫を全力で可愛がってくれていますが、それでも使える時間は一日数時間です。子供との時間と家事以外は夜も全て仕事していますが、私の場合仕事と遊びが一緒のようなものなので全く苦にはならないし、子供と過ごせる時間を削る事は絶対にしないと決めています。

皆さんに完全復帰が早いと言われますが、仕事量は以前より確実に減らしていますよ。ですが自宅が仕事場だと通勤時間も無いし、うちはテレビも無いので無駄な時間は結構少ないかもしれません。息子が歩き回るようになる前に仕事場は分けた方が良いかなと検討していますが、とにかく時間が惜しい今はこれでちょうどいいかもしれません。

つい数日前、質問のことを考えながら息子を寝かしつけていた時ふと思った事がありました。「ていうか私、今育児も仕事も同時にやってる」と。ロンロンはなかなか一人で寝付けないのでぐっすり眠るまで添い寝していますが、目を閉じて寝始めたら、スマホが息子に見えないようにして私はインスタの投稿やらDMでのお問い合わせの返信などをします。時々はそうでもしなければタスクが終わらないのです。

ベットの上で子供と寝転がりながらタイムラインをスクロールしていたら、それは普通リラックスタイムですよね。でも今の私の場合は仕事になっている。子供が起きている時や授乳中は絶対にやりませんが、まだまだ目を覚ます事の多いロンロンの場合積み重ねたら結構な時間確保です。

多分以前の私だったら抵抗がありました。仕事と子供との時間を切り分けるべき?寝ながら仕事なんてありえない?メールはデスクでするもの?ミスが起こる?でもそれは単なる思い込みの常識にすぎないんだと気づいたんです。「今日の常識は明日の非常識」というフレーズがコロナ関連でよく出てきますが、まさにその通り。今は取引先との連絡もほぼLINEですし、お客様とのやりとりもカジュアルになりました。

もちろんそんなことは無理な職種が山程ですが、今テレワークやリモートワークが急速に普及して働き方の多様性が盛んに唱えられるようになった時、自分たちは自分たちのやり方で良いという事に改めて納得。

外出自粛要請でテレワークになった人たちの中には、家庭内暴力やイライラなどのトラブルを抱えている家庭と、逆に通勤時間や職場での気遣いなどがなくなった事で生活や気持ちに余裕が生まれたり、子供と向き合う時間が出来たという人も増えています。それは職種や勤務する会社の体質もありますが、個々の価値観にも大きく関わっているはず。

時代の変化についていくのではなくて、自分達の方向性を考える事が結果的時代に合っていたとなるように、このコロナ期は仕事や子育てを見直してみる良いチャンスになるかもしれません。私達はまだまだ親としてはひよっこですが、日々模索してきたいと思います。

さて最後になりましたが、そんな話をトピックスにした第一回 YouTube を公開しました!そう、とうとう始めてしまったんです  YouTube.... 動画メディアは以前から夫に散々やった方が良いといわれ続け、私は拒み続けていました。でもこのような状況で改めて必要性を見直し、挑戦してみることにしたんです。不慣れなところもありますが note や Instagram とはまた違った面白さをお届けできるように色々と試行錯誤してみたいと思います!是非ご覧になってみてください。

【YouTube : ジュエリーデザイナーの仕事と子育て】

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