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ドイツの買い物カゴ

レジ袋有料化に伴い、日本で「カゴパク」なる行為が増えているのだとか。お買い物カゴを持って帰っちゃうらしいですね。

レジ袋有料がほぼ当たり前のドイツでは、店内で使ったお買い物カゴは、商品を、レジに通すためのコンベアに乗せる段階でコンベアの手前に返却する為に積み重ねます。

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↑入り口付近に重ねて置かれたお買い物カゴ。これを持って店内へ。手前にある黒い取っ手付きのカゴは下にミニタイヤがついており、取っ手をピヨーンと伸ばせばカラカラと引くことができます。

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↑そして、レジ前のコンベア手前に返却。

コンベアが動いてレジを通った商品は、その場で速攻で自分で手持ちの袋に入れます。日本のように、商品を詰める台があったりはしません。それからお会計。なので、店外へお買い物カゴを持って出る事は、まずありません。

随分と昔ですが、お買い物袋を駐車場に停めた車の中に忘れてしまっている事に、レジで気がついた事があります。レジの人にその旨を伝え、お買い物カゴを持ち出しさせてもらい、駐車場で自分の袋に購入した商品を詰め直しました。その時はレジの人に、「カゴを持って出るなら5€(10€だったかしら?)払っておいてね、すぐにこのレジに返しに来たらお金を返します。」と言われて、一旦お金を支払い、カゴ返却と共にお金も返してもらいました。

無料&無断で持ち出す事がそもそも難しい仕組みになっており、いいと思います。

レジを通った商品を素早く袋に詰めなければならない焦りはありますが、そういう焦りが嫌だという人は、お買い物カートを使用すれば大丈夫です。カートの置き場所は大概が外(駐車場内やスーパーの建物の前)ですので、レジを通った商品をまた素早くカートの中に戻し、カートのまま外へ出て、何処かスペースを見つけて、又は、車の側で商品を自分の袋に詰めてからカートを所定の位置へ戻せばいいのです。

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↑カート置き場。

お買い物カートですが、ドイツでは置き場に置かれているカート同士がチェーンで繋がれています。使いたい人が自分で1€〜2€のコインを入れてチェーンを外し、返却時に再度チェーンに繋げばコインが戻ってくる仕組みになっています。

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↑手前にコインを差し込むとチェーンの留めが押し出される仕組み。返却時は逆の作業です。

まあこちらは、カートの価値の割には入れるべきコインが安過ぎますし、コインをもじったプラスチックのチップなども普通に流通していますので、盗難防止には余り効果は無いかも知れませんけれども。

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↑私がいつも車に置いているプラスチック製のコインもどき。お財布にコインが入っておらず、カートの前で「コインがない…。」と立ち尽くす見ず知らずの私に、親切なおば様が「これを車に置いておくのよ!」と下さった物です。あれから愛用中です、おば様!ありがとう。

お買い物カゴでもカートでも、皆が常識を持って丁寧に扱って欲しいものですね。


※写真はスーパーREWE(レーベ)さんの様子です。

2020年10月1日



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