◇立場は違えど、みんな同じ人間だ。＃11

いまの時代はSNSが発達し
普段関われないような人たちと

誰でも簡単に関われるようになったし
交流も出来るようになったり

その人の私生活を知ったり
思考や考え方なども知れるようになった。


いままでなんて
スマホ１つでしかもリアルタイムで

有名人や著名人などと関わることなんて
出来なかったし

ましてやその私生活を
簡単に知ることなんて出来なかった。


ものすごく便利な時代だし
豊かな時代で恵まれていると思う。



だけど、そんなSNSの発達は良くも悪くも
誰かの人生を一瞬で変えてしまうこともある。


人生を変える出会いもあれば
悲しいことに命を落としてしまうこともある。


*


誰でも簡単に関われるということは
〝立場〟という概念がなくなる。


たとえば、
大手企業の社長とは
普段関わることがないのにその本人に

140字で簡単にメッセージを送ることが出来る。
感想や想いを伝えることが出来る
仕事の依頼をすることが出来る。
コラボをすることが出来る。


SNSでこんなに簡単に
物凄いことを出来てしまのだ。


これは普段の立場を超えるからこそ
起こりうる出来事だ。


普段関わることが出来ない

アイドルにもアーティストにも
芸能人にも女優さんにも俳優さんにも
お笑い芸人さんにもスポーツ選手にも


自分と相手の立場を超えて
簡単に関われてしまうのだ


だからこそ
その立場がなくなってしまい
なんでもありの世界だと勘違いをしてしまう人が
存在するのも事実だ。

*

昨日大好きなアーティストが出ていた
ライブ映像の配信を見ていた。

そこは映像を見ながら
コメントが出来るのだが

やはりそこには
良いコメントだけではなかった。


そのアーティストが演奏している映像が流れているのに
「●●はまだ出ないの？」とコメントする人もいた。


そのコメントに悪意はないかもしれないけど
中にはそのコメントに対して不快に感じる人も
いたかもしれない。


特段気にしなかったが私の内心は
「なんでそんなコメントいちいちするんだろ～」
と思った。


私はあまりそういうコメント見るのが
得意ではないので基本見ないようにして

そのコメント以外は一切見ていないが


何人かは見ていい思いをしない
コメントをしていたことを

配信が終わった後に
そのアーティストがブログで知った。


何でわざわざ書くんだろう、と思うが
実際に書く人がいるのも現実だし

そのコメントには悪意がなかったり
ただの意見だということもある。


でも、明らかに悪意のある言葉を
書き込む人も悲しいことにいるのだ。

*



やっぱりSNSは良くも悪くも便利だ。

すぐに自分の想いを書けるし
それをすぐに相手に伝えることが出来る。

そしてそれらを自分は相手に
リアルタイムで伝えることが出来るし

逆に自分も相手も
リアルタイムで知れることが出来る。


そんなリアルタイムに飛び交う言葉たちが

励ましや応援になる時もあれば
悲しいことに批判や誹謗中傷になる時もある。


だけど、たとえSNSだとしても
絶対に忘れてはいけないことがある。


SNSをやっている人は
誰しもみんな〝同じ人間〟ということを。


たとえ、立場が違うかもしれないが
違うのはただ立場や性別や性格などなだけで



笑ったり泣いたりする
喜びも悲しみも怒りも
好きや嫌いの感情がある
傷つくこともある

自分と何一つ変わらない
同じ人間であるということを。

*

SNSは現実とは違った世界かもしれないが
根本はネットを通して「人と人」がやりとりをしているから

現実の世界となにひとつ変わらない
人と人のコミュニケーションなのだ。


でも現実と少し違うのは
〝立場がごちゃ混ぜになる〟ということ。


便利すぎるSNSでは
ついつい自分の立場を忘れてしまう。



自分の立場ではない人たちと
たくさん関わることが出来る。


それって自分が思っている以上に
凄い事で恵まれていることだ。


そんな素敵なことを
自分のため・相手のために
いい方向に使うのではなくて

相手を傷つけるため・陥れるために
使ってしまっているということは
とても悲しいことだ。



立場が違うけど

目の前にいる相手は
自分と同じ人間だ。


その事実を絶対に忘れてはいけない。