お年玉企画でもらった、言葉の宝物
作った音楽のタイトルを募集するという、私にとって初めての企画を行なった年末年始。
思っていたよりも多い、たくさんのメッセージ。
思っていたよりもずっと真剣に練られた、タイトルたち。
ここから一つになんて絞れるのか?と開いた瞬間に思うほどの熱量が、そこにはあった。
▼タイトルを募集した音楽
*
「タイトルに込めた想い」の欄には、この曲を聴いて感じたものや浮かんだ情景がびっしり。本当にみなさんの感性の豊かさに、ただただ心が震える。
創作物って、最終的にはきっかけに過ぎない。
どれだけ心を込めても、どんな趣向を凝らしても、受け取り手が何を想うのかを操作することはできないから。どうしても最後はゆだねるしかないから。
その "ゆだねる" が怖くて、届くように伝わるようにと、なんとかこねくり回してしまうものだけど。今回もらったメッセージを見ていたら、きっかけだけで十分かもしれない……もはや私の想像なんて遥かに超えているなと思えた。
音楽を作るのがとっても好きだ。
だけど、作った作品をあまり大切にできない。
なんだかずっと、作品に申し訳なかった。
でも今回の経験は、作ったテディベアを贈った相手が、私以上にそのぬいぐるみを大切にしてくれているのを又聞きしたみたいな。
離れちゃったけど大好きだった親友が、遠くで幸せになっているのを風の噂で知ったみたいな。
あぁ、よかったね。
幸せにやっているんだね。
空に向かってそう語りかけたくなるような気分で……。
こんなあり方も悪くはないのかな、と思えた。
*
嬉しさって、悲しみより持続期間が短いんだって。
それに嬉しすぎると怖くなって、なぜだかそれ以上喜ぶのをやめてしまったりする。
だけど、この感動を横流しにするのは絶対に嫌だ。
企画上、タイトルとして選ばれるのはたったひとつだけど、一言一句送ってもらったすべての言葉が、私の宝物です。時折読み返して、何度も何度も勇気をもらうね。
この音楽で届けられた以上に大きな、温かい愛をありがとう。
▼タイトル募集×豪華なお年玉企画(募集終了)
▼この曲の制作背景はこちら
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