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コロナによる訓練・派遣の延期と当時の心境


「青年海外協力隊でアフリカ行きたい」というのは、高校生の時に立てた目標でした。

職場の理解あって、教員3年目の夏に試験を受けて合格し、念願の協力隊!今年度が終わればいよいよ訓練開始…と、わくわくしていました。



でも、コロナによる訓練・派遣の延期

延びるのは数ヶ月なのか、1年なのか、それとももっと先なのか。何も分からず、何も決まらず、不安な毎日でした。



飽き性で続かない私にとって、協力隊は唯一ぶれない目標でした。考えていると、一番わくわくする存在でした。教員になろうと思ったきっかけも協力隊です。思いが強かっただけに、ショックは相当なものでした。


何でこのタイミングで。
何で自分のときに限って。
教員にならず、新卒で行けばよかったんじゃないか。

何度も思いました。




絶望と落胆の中にいましたが、辞めようとは一度も思いませんでした。


でも、
「2〜3年は続くらしいで」
「もう外国はしばらく無理そうやな」
「まあ違う道もあるやろ!」

という言葉が多く、悪気はないとはわかっていても、グサリグサリと突き刺さりました。辞めるつもりなんてないけど、やっぱりこのまま行けないんじゃないか…と不安が募りました。



でも、そんな中、誰よりも私の目標を応援してくれていた母は、こう言ってくれました。


「諦めるな。信じていれば道は開ける!」


当時、唯一、私に前向きな言葉をかけてくれた人でした。

自分が本当に欲しい言葉をくれる人が一番身近にいたことがとても嬉しく、涙が出ました。



そこから前向きになれた気がします。


以前の校長先生が繰り返しおっしゃっていた「ピンチはチャンス」という言葉を自分に当てはめてみようと思いました。

 

そうしたら、この延期は、語学上達のために与えられた猶予だと考えるようになりました。派遣国はガボン🇬🇦、言語はフランス語だったので、フランス語に打ち込むしかない!と。


今まで通り教員をしながらでしたが、帰宅後、最低でも1時間半は勉強するようにしました。週に3回、3時間のオンラインレッスンを受けました。 

その年の冬には、フランス語検定準2級に合格することができました。(今はもう忘れました)



コロナがきっかけで新しい趣味も増え、順風満帆に過ごし、派遣の再開を待っていた翌年5月。

あることを知りました。


「今ある合格を辞退し、再び試験を受け直さなくてはならない」


エ…



通常はそんなことないのですが、私は現職参加なので、教育委員会との兼ね合いがあります。延期が長引きすぎて、現職参加の資格がリセットされたそうです。

それを知ったのが、応募締め切りの4日前。



書類をもう一回作るぐらいいいけど、もし合格しなかったらどうなる?今まで待ったのに?合格してもアフリカじゃなかったら?もう一回現職参加で行ける保証もない。てか急すぎん?と…


さすがに感情が爆発して(心の中で)わめき、ドライヤーの音で誤魔化しながら、大泣きしました。笑


ひとしきり泣いてスッキリした後、絶対に合格してやる、どうせ受け直すなら訓練言語英語がいいやん、英語頑張ろ。と切り替えました。



フランス語から英語にシフトチェンジし、悔しさをパワーに勉強に励みました。笑


そして二次面接。今回はオンラインで。

面接官の方々が「今までどんな思いで…」と同情してくださり、また泣きそうになりました。笑


無事に合格
任国は、訓練言語英語のルワンダ🇷🇼!



この2年間を振り返ると…


・教員として+2年間経験を積んだ
(普通この年齢では経験させてもらえない教務助任をやらせてもらえた、高学年の担任ができた)

・おうち趣味が増えた

・親友の結婚式に参列できた

・フランス語、英語の勉強ができた

・訓練言語が英語になった

自分にとってプラスのことばかりでした(人生計画を除いて)


だから、今回学んだ大切なことは、「ピンチはチャンス」なんだということ。ものは捉えよう。置かれた状況の中でどう過ごすか。



2022年度1次隊は、コロナの影響をもろに受けた組です。2年間待つことになっても辞めなかった人達。その分、それぞれが熱い思いを持って参加しているのだと思います。

二本松で色んな方の話を聞くのが楽しみです☺︎


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