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うつの人への言葉かけ

今日は誰もが知っているであろうと思える
基本的な「うつ」の人への禁句について、
触れていきたいと思います。

残念なことに
実は、「誰でも知っているであろう」「基本的な」は、うつが周りにいる人しか知らないのが現実です。

患者などの数値


最新の患者数を調べたところ、2017年のものしかありませんでした。

2017年の総患者数は4,193,000人。
2014年が3,924,000人ですから、
3年で269,000人(14%)増加していることになります。

ちなみに2014年の人口は約1億7300人、2017年の人口は約1億2680万人ですから人口比では上昇しています。(2017年 人口比3.3%、2014年人口比3.08%)

患者数は約3%、つまり約30人に1人が精神科を受診している計算になります。
ここではまず、受診していない人もいることを覚えておいてください。

また、コロナ禍以降、2020年の読売新聞社から拾った数値では、
「うつ病やうつ状態の人の割合は、新型コロナが流行する前は7.9%(2013年)だったが、2020年には17.3%と2.2倍になっていた。」とあります。
 
受診者数とうつ病やうつ状態の人では対象になりせんので数値を置き換えます。
 
2013年から2014年に患者数が増えていないと仮定して、
2013年の7.9%と2014年の3.08%では
2.6倍の差がありますから、
2020年の17.3%にこれを当てはまると、
患者数は6.6%ということになります。
 
したがって、2020年の人口約1億2580万人に対して患者数は8,302,800人という仮説を立てることができます。

要するに30人に約2人が受診しているという結論です。
コロナ禍などでうつやうつ予備軍が増えているということを考慮せずに、
2014年から2017年という3年で2.2倍の伸び率にて単純換算すると、
2020年のうつ病やうつ状態の人は17.1%の
30人に5人となります。

 
あなたの身の回りで顔を思いつく人が何人いますか?
その中の6人に1人はうつだったり、うつ寸前なんです。
 
ですから、いつ誰がそのような状態になってもおかしくないわけです。

これからいよいよ本題に入ります。

注意したい言葉


1.うつ病を軽く見る発言

うつ病の辛さはなってみないと分かりません。自殺に追い込まれる人の自殺の詳しい原因別では、
64%の方がうつ・統合失調症・その他の精神疾患でなくなっています。

昨年の自殺者数に当てはめると、13,492人となります。

昨年はコロナ禍による自殺者も増えていますが、コロナ禍によりストレス社会化しているのもまた事実です。

あなたが放つ一言が自殺決行への「最後の引導」になることにならないよう、
決して「うつは精神が弱いものがなる」「甘えている」「しばらくさぼれば治る」などの軽視した発言はしないでください。

言葉には責任を伴う覚悟で会話してください。
 
2.感情的な発言をする

うつ病は脳のケガですから、
脳の色々な部分が傷つています。
基本的な、あるいは本能的な欲求のレベルが低下します。

だから「本人のため」と思って食事に誘ったり、手作りのお菓子をプレゼントしても
元気な時のように、
誘いに乗らない、受け取ってもらえないということがあります。

もちろん、あなたが善意の善意であることは思考能力が低下した中でも、うすうすは伝わっていますが、あなたが期待する反応は返ってこないと思った方がいいでしょう。

それなのに、それを理解せずに
「せっかく作ってあげたのに!」や「もう誘わないから!」とか「私の気持ちを無視するなんて、友達じゃない」などの感情的な言葉は発しないでください。

うつの人は自分を責める癖があるので、断った事実だけでなく、あなたの怒りにさえも自分に向けて傷ついてしまいます。 

あなたが本当の友達なら、ひたすらよくなる日をじっと待っていてください。

3.励ます場合

いちばん仲の良い中で、起こりやすいのがこのパターンです。

がんばりすぎたか、我慢しすぎて脳がケガした状態がうつ病です。

なので、仕事にしろ、家事にしろ、人間関係にしろ何もがんばれない状態になります。
がんばれない人に励ましの言葉は逆効果だと思ってください。

がんで放射線治療をして吐き続けている人に「きつくても吐け」っていいますか?
「辛いね」「きついね」とそばで背中を撫でてあげるしかできません。それと一緒です。


「頑張って治してね」「復帰を待ってるからね」「絶対、よくなるよ」
自分がどうなっていくかわからない本人にはプレッシャー以外のなにものでもありません。
そっと「寄り添うよ」という言葉だけで充分です。

最後に


今日はうつで悩んでる方の代弁をさせていただきました。

どうぞ温かな目で
今後も見守り続けてくださることを
切に願います。

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