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自分のことを話すと涙が出てくるけれど...。

11月のある日。
私は、自分の弱さを改めて実感した。

世間は秋だ!って騒いでいるっていうのに...。

思えば小さい頃からそうだった。

小学生の時は、家庭訪問で親の前で先生が私を褒める度に、涙が出てきた。
中学生の時、通っていた集団塾の英語の授業。
単語テストの勉強をしてきたのは私だけで、私は褒められた。だけど、他の生徒に先生が怒っている時も、涙が出そうだった。

どうしても涙が出てくる。
悲しいとか悔しいとか、そんな感情が伴っている訳では無い。
どう感じたとか、そんなこともないのに、ただ涙が出てくるだけなのだ。

なんで?
涙なんか流す必要もない、なんてこと、わかっているのに...。

それはやっぱり、自分に自信がないからない気がする。
他の人にない経験だってたくさんしているし、自分の考えもあるし、
自信を持てばいいんだろうけど...
本当の心の奥底では自信が持てなくて、「すごい」と褒められてもそうじゃない気がして...
涙が出てくるんだろうなぁ...。

そんな弱い自分。
褒められても叱られても、何がいいのかなんて、よく分からない。

でも...
こんなこと考えてばかりだと苦しくて、
自分を分析してダメな自分と対峙すると悲しくて。

だったら、今日1日だけは忘れて、落ち着いて、
また明日向き合って、前を向ければ、いいんじゃない?

実家から小包が届いた。

地元・安曇野にあるあずみ堂のおやき。
レンジで1分、オレンジの中にあるおやきを見つめる。

チン。

野菜のおやきとかぼちゃのおやき。
たっぷり詰まった野菜は、私の心をいっぱいにする。
甘くてねっとりしたおやきは、私の心を温める。

うん。おいしい。ちゃんと。

大丈夫。明日からも、頑張れる。


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