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オーストラリアのオペ室ナース

おはようございます!

今朝は、おたんこ英語塾の懇親会に参加しました。

今回は日豪でオペ室ナースを経験した方(現在はシドニーの私立病院で勤務)をゲストに迎えて、日豪両国での経験から比較なども教えてくださいました。

1.役割分担が細かい!

1つの手術に関わる看護師が多いのが特徴で、オペ室ナースのトップに師長がいますが、その下に①器械出し/外回りの師長、②麻酔科師長、③回復室師長と3部門に分かれています。

ゲストの方は①の器械出し/外回り専門の方でした。

勤務の流れをみると、

出勤は手術1件目の1時間前
→当日の手術のチェック、機材の準備
→患者さんの入室前に器械出しは手洗い/外回りは清潔野の展開・物品を開ける
→患者さんの麻酔導入後を患者さんを固定している間に、器械出し/外回りで器械・ガーゼカウント、術野の消毒
→手術終了後、麻酔科医・器械出しが回復室へのナースに申し送り
→外回りは機材処理をして、中材へ
 器械出しは申し送り後、検体処理。(検体は患者やその家族には見せない)


2.スペシャリティ重視

基本的に数個の科をメインとして付いて、科別・種別に専門化されています。

・基本的に①器械出し/外回り、②麻酔科、③回復室の全部、もしくは2つの部門で働けるようにトレーニングされています。

担当する3~4つの科で働き、専門外は基本的にわからないそうです。でも、帝王切開の時は必ずできるようトレーニングされています。

・基本的に毎週同じ執刀医(専門医)に付いて働きます。
 →私立病院なので、執刀医が手術枠を購入して手術をしているため、病院にとっては、患者さん・その家族、そして、執刀医もお客様という扱い。

スペシャリティ登録されている派遣看護師がいる
 →派遣ナースは、働ける専門分野が登録されているはずなのに、たまに全然できない人が来ることもあり、冷や冷やすることもあるようです。


3.手術の回転が速い!

私立病院のため、件数重視で朝7時スタートで19時まで手術があります。

例を上げると
耳鼻科小児-アデノイド/偏桃腺切除、鼓膜チューブ挿入 15件 (7-19時)
バイアトリック*  腹腔鏡下スリーブ状胃切除 8件 1時間/件
           腹腔鏡下胃部分切除    2件 2時間/件

*バイアトリックは高度肥満症に対する肥満外科手術のことです。

すごい速さで回転してますよね!

その代わり、器械出し/外回りのナースは、患者さんが当日入院で来たら、すぐ手術のため、患者情報が全然なく、患者さんとの関りがほとんどないそうです。

他にも帝王切開、働いてみての大変だった、困ったことや良かったことをお話してくださいました。


おわりに

私はオペ室ナースの経験がないので、とても興味深く面白いかったです。

また、日本では検体をそのまま患者さんや家族に見せる傾向があるようですが、オーストラリアでは見せることはしません。

塾長の奈央子さんが検体はけっこうグロいので、見せることで具合の悪くなる家族もいたという」話をされていました。塾生さんたちの中には自分の検体が見たいという声も聞れました。

さらに、手術で摘出した胆石、骨折などで固定したスクリュー、CVポートを記念に持ち帰る患者さんもいたとの話が出て、患者さんにとっては闘病記念??になっているのかもしれませんね。


今回の懇親会も知らなかったことばかりで、新しいことを知る面白さを体験しました!

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