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phaさんの『パーティーが終わって、中年が始まる』を読んだ30代男性による雑感

まずこちらの本についての概要だが、40代、いわゆる中年に突入した phaさん自身の考えについて書かれていた。

若いときに許されていたことが徐々に許されなくなっていったり、歳を重ねて威圧感を放ってしまうことで若い人から避けられたり、若いときには気にもしなかった周囲の目線を気にするようになるなど、過去の phaさんであれば考えもしなかったことが描かれていた。

そもそも phaさんは元々根が真面目だったのだろう。年齢を重ねて、若い頃に隠れていた本性が出てきただけなのかもしれない。

世の中年の人たちもきっと、phaさんと同じような心境になっているのだろう。若いときに比べて身体が動かなくなったとか、感性が衰えてコンテンツを楽しめなくなったとか、きっと他にもいろいろあるのだろう。

そもそも世の中年の人たちは、自身の若い頃の武勇伝しか話したがらないだろうから、そんな話に誰も耳を貸さないだろう。しかし phaさんのような方の話であれば、いくらでも聞けそうである。

phaさんがきっかけで入居したシェアハウス

話は変わるが、僕はかつて3ヶ月間シェアハウスに入居していた時期がある。

そもそもの話、僕がシェアハウスで生活してみようと思ったきっかけは phaさんだった。

しかし実際にシェアハウスで生活してみると、僕にとっては不便なことだらけでほとんどメリットがなかった。最後はルールを守らない他の入居者とトラブルを起こしたのをきっかけに退去することになった。

一つの人生経験にはなっただろうが、もう二度とシェアハウスには入居することはないだろう。

人と話すのはダルいとか言いつつも、シェアハウスを運営していろんな人と繋がったり、さらにはギーク(ITオタク)と知り合いになるなど、phaさんはコミュニケーション能力自体は高い方だったのだろう。

30代に突入して思うこと

僕もかつては今の phaさんと同じく、周囲の目線が気になっていた。

20代の頃はいろんなことに挑戦しては失敗を繰り返してきたからか、今では諦めの気持ちが出てくるようになり、それに伴い周囲からどう思われようと徐々に気にならなくなりつつある(基本的に裸眼で周囲の目がよく見えていないからというのもある)。

それに加えて

「おじさんもう30代だし若くないしなぁ…、青春まっしぐらな20代の若人どもの情熱には敵わん敵わん💦」

という開き直りからか、以前よりも周囲に対して図々しく振る舞えるようになってきた。29から30になっただけなのに、この気持ちの変わりように自分でも驚いている。

そして中年のおっさんともなれば、容姿や体力の劣化ばかりか、努力ではどうにもならないこともいっぱい経験することになるだろう。周囲の人たちからはゴキブリ扱いされ、社会に対して何らかの価値を提供しない限り、存在そのものが認められない。

どう足掻いても僕の場合、無能な中年のおっさんにしかなれないので、周囲のことなど一切気にせず、やりたい放題やって生きていくつもりである。


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