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なぜダンスの授業は必修化されたのか?ーダンス教育のもたらす効果について

今回は

学校の体育の授業で必修化されたダンス教育が、生徒たちにどのような効果をもたらすのか論文を読んで考えてみた記事です!

この記事は、

・普段からダンスを何気なく踊っているが、ダンスのもたらす効果についてもっと知りたい方

・生徒を教育する立場にあるが、ダンスにあまりなじみのない教育関係の方々

・子供にダンスを習わせるか迷っている親のみなさん

に読んでいただきたい内容となっています。是非最後まで読んでみてください!

1)学校でダンス教育が必修化!

 ダンス医学に対する研究が進んだことで実際に導入された、私たちの生活にとって身近な例を挙げましょう。

そう、学校教育におけるダンスの必修化です。

「学校でダンス?!フォークダンスなら踊ったことあるけど…新時代だねえ。笑」

と感じる方も多いと思います。

かくいう僕も、小・中・高等学校でストリートダンスを踊ったことはありませんでした。笑

しかし、最近は授業に導入されるだけでなく、高校生の部活としてもストリートダンスは人気な部活動の一つとなっていて、テレビ番組で取り上げられているのを見たことある方も多いと思います。

ダンス部

文部科学省は2012年、中学校学習指導要領を改訂し、新学習指導要領では中学校保健体育において、武道・ダンスを含めたすべての領域を取り入れると発表しました。

学校の体育教育では身体的能力や運動技術の向上だけではなく、心理的・社会的なスキルの向上もその目的とされています。

もちろんこのダンスとは、ダンススタジオのレッスンで習うストリートダンスだけではありませんが、ヒップホップなどのストリートダンスが有用であると判断されたのは、ダンサーにとってはとてもうれしいことですよね。

2)論文を読んでみよう!ダンス教育の効果について

 ダンスがもたらす教育的効果について普段僕も考えたことがなかったため、ダンス教育の効果について検討した論文について読んでみました!

今回は、『高等学校におけるダンス授業の効果の検討』という論文を取り上げてみたいと思います。

また、漠然と論文を読んでもしょうがないし面白くないので笑、

筑波大学の落合陽一先生が提案されていた論文を読む際のまとめ方を参考にしてみなさんにわかりやすく伝わるようにまとめてみました!

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(詳しい内容が気になった方は、参考文献の欄に載せておきますので是非読んでみてください。)

3)論文まとめ

◎高校体育においてダンス授業の効果を身体・心理・心理社会面から検討した。

ダンスの授業の効果は、高校生の心理的および心理社会的スキルの向上に効果があった可能性があることがわかった。

◎ダンスの授業は、その他の競争性の高い授業(マラソン、水泳など)と比較して、身体的スキルの向上は劣る一方、心理および社会心理的スキルの向上は著しかった。

◎身体的スキルの向上には、現在の部活動への所属やこれまでのスポーツ経験は重要ではないことが示唆された。

◎部活動やスポーツ経験のない生徒のほうが、各スキルの成長の度合いが著しいことがわかった。

今回の論文を読んで、確かに子供がダンスを習うことで表現力や人前に立つ勇気を身につけられるというのは常々いわれていることだし、納得の結果だなと思いました。

ダンス教育は指導する立場側の教えることの難しさや問題点、客観的な評価が難しいなどの意見もあり難しい点もありますが、今後ますます期待される教育手法となっていくでしょう!

今後も医学の目線からのダンスについての情報をお伝えすることで、皆さんに少しでも役に立てる記事を書きたいと思っています。

これまでダンスにあまり興味のなかった人も、新しい視点から興味を持ってもらえるような内容も書いていきたいです。

今後、扱ってほしいテーマや質問があればコメントよろしくお願いします。

この記事を読んで面白いなと感じてくれた方、続きも読みたいなと思っていただけた方はブクマ、フォローよろしくお願いいたします◎

【参考・参照文献およびサイト】

・論文『高等学校におけるダンス授業の効果の検討』Effects of dance in physical education class on high school students (2012年)山本 浩二 中井 聖

・HP 『一人ぼっちのライフハック生活』パワポ版の落合陽一先生流論文要旨のテンプレートを作ったので配布する


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