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築45年の自宅・補助金もりもり改修計画の計画

自宅を直したい。
でもはっきり言ってそんなお金はない。

ない袖は振れぬ。
なので改修のアイデアがひらめいても、
ため息をつきながらポケットにしまうほかなかった。

しかし、ほんのわずかの希望:補助金
これにすがれば、ポケットのアイデアたちが日の目をあびるかもしれない…

私はしがない設計事務所所員で木造住宅未経験だけど、
確認申請業務や行政協議の経験ならいくらかあるぞ…!
設計兼施主(?)ならいい勉強・経験にもなる…!
そんなわくわくを抱きしめて、
ここ最近は昼休みや子どもの寝かしつけ後にほんのちょっとずつ、補助金の調べ物を進めてきた。

今回は調べ物の整理と今後の工程を書いてみたい。

ちなみに自宅のことについては少し前に下記記事で書きました。
築年数ゆえ、耐震・断熱改修が必要と感じていること、なかなか手が付けられないのでnoteで時々報告することをスモールゴールにして今度こそとりかかろう、という内容。


まずは主な改修内容のおさらい、整理を…

  • 耐震改修(壁強度up)

  • 窓断熱(たぶん内窓設置)

  • 1階床断熱

  • 外壁の室内側での断熱(たぶん)

  • 照明LED化

  • DK+洋室の段差解消

  • (外構)隣地側に防根シート埋設等、竹の根越境対策(←これはもしかしたらお隣さんと争って賠償してもらうことになるかも??)

  • 軒裏交換(合板→ケイカル等)

下記はできたらやりたい改修内容

  • 各部屋ドア交換(防音、鍵つき)

  • 造作収納の改修(クローゼット、床の間の廃止等)

  • 節水型トイレへの変更

  • トイレ内 クロス張替え、タイル→塩ビシートへの変更

(ちなみに天井は屋根裏にアスベストがある可能性があるので改修内容は今後検討要)

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自宅の状況についての説明は前回の記事の通りだが、今回の改修で一歩進めたいことがあるのでその話だけします。

「相続後のこの家の使い方」

今回の改修で耐震断熱に加えてやりたいこと
それは「大学生向けシェアハウス仕様」にするというアイデア。

この家が私たちの終の棲家になるかどうかまだわからない。
この家の名義人が健在のうちに再び空き家になっても/相続しても、
この家の処し方を、いつかは考えないといけない。

そんなわけで考えるともなしに考えていて、ふと「大学生向けシェアハウス」を思いついた。

うちの周りには大学が何校かある。徒歩圏内、電車で一駅のところにも。
我が家は4DK(いまは3LDKで使っている)なので最大4部屋。
ホームズの家賃相場で確認すると最寄り駅ではワンルーム:5万なので、
シェアハウスというわけで月4万くらいで貸したら大学生側にもメリットあるし、
貸す側も一戸建て賃貸で貸せば12万程度が家賃相場だけど、駅からは遠いし、借り手が見つかる気がしない。仮に見つかっても出ていかれてしまったら次も見つかりにくくて結局空き家になるのが関の山だ。

でもはっきり言って売ってしまうのが一番ラクだ。
二束三文だったとしても。
どっちみち持っていてもお金も維持手間もかかるんだ。

しかし、東京都のこの辺りでも空き家が増えてきた。
なのに新築を建てて、いつまでも買い手が見つからない建売も多い。
(大抵は空き家からの建て替えだろう)
うちも売ったらああなるんだ。そんな家を毎日見ている。
だからなのか、この家を潰すことにちょっと躊躇する。

というのは建前で、実際はシェアハウス運営をやってみたいだけなのかもしれないけど(笑)

本題:使いたい補助金

国交省のまとめより自分に当てはまる補助金を下記の通りピックアップした。
キーワードは(既存、木造、一戸建て、子育て世帯、耐震、省エネ)
※逆に新築、共同住宅、介護用リフォーム等も補助金がありましたが今回はスルー

(注)
補助金は予算に達したら募集が停止となる。ここに記載するものはほとんど終わっているものばかり。私は来年に向けての準備として調べました。
来年同じ事業がある、またあったとしても予算額不明は承知の上です。

(国)住宅省エネ2023キャンペーン(こどもエコすまい支援事業/先進的窓リノベ事業/給湯省エネ事業)
(国)住宅エコリフォーム推進事業
(国)長期優良住宅リフォーム推進事業
(国)既存住宅における断熱リフォーム支援事業
(都)東京リフォームモデルハウス事業
(都)東京都既存住宅省エネ改修推進事業
(都)災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業
(市町村)住宅建物安全ストック形成事業

国交省:住宅リフォームの支援制度 ※令和5年6月16日時点https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_fr4_000087.html

こどもみらい住宅支援事業
JAS構造材実証支援事業
戸建て住宅ZEH化等支援事業
次世代省エネ建材支援事業
既存住宅における省エネ改修促進事業

主にこどもエコすまい支援事業と一部併用が可能な補助金たち

今回はこの中で下記の7つの補助金についてのざっくりとした感想を整理したい。
ちゃんと説明しようとすると大変な分量になるし、正しい理解のためには個別でご覧になったほうが早いと思うので、私が「使えるな」と思ったところだけ書きます。
(こどもエコすまい支援事業/先進的窓リノベ事業/給湯省エネ事業
住宅エコリフォーム推進事業/長期優良住宅リフォーム推進事業/既存住宅における断熱リフォーム支援事業/既存住宅における断熱リフォーム支援事業)

総評

目次を見ていただくとわかりますが、とても長くなったので、先に総評をしたい。
まず国が既存ストックと省エネ化をめちゃくちゃ進めたいことがすごく伝わってきた。ただ補助金の種類を調べただけでも省エネ系補助金ばかり。
そして子育て世帯、若者世帯に既存ストックをなんとか買わせたいというのも伝わってきた。
改修計画を立て、設計をするよりも申請手間のほうがかかるんじゃなかろうか…という気がするが、工事後でも期限内に提出できれば補助金が出るはずなので、スケジュールは大事。
そしてそして省エネ系補助金のため性能の証明のため計算等が必要になってくるが、実務にも活かせるので、この機に勉強したい…!

住宅省エネ2023キャンペーン:こどもエコすまい支援事業

補助対象はA:注文住宅の新築、B:新築分譲住宅の購入、C:リフォーム(戸別)、D:リフォーム(一括)があり、自分はCが該当。

対象工事

  • 開口部の断熱改修(ガラス交換、内窓設置、外窓交換、ドア交換)

  • 外壁、屋根、天井又は床の断熱改修

  • エコ住宅設備の設置(太陽光、高効率給湯機、節水型トイレなど)

  • 子育て対応改修(食洗器、浴室感想、対面キッチン化など)

  • 防災性向上改修

  • バリアフリー改修(段差解消、廊下幅拡張など)

  • エアコン設置

  • リフォーム瑕疵保険加入

補助額(上限)
一戸当たり45万円(子育て世帯、既存住宅購入しないため)

注意点
上記対象工事はほかの補助金事業とかなり被っている。
他事業を読んでいて、「基準はこどもエコすまい事業と同じ」のような文言も見受けられることから、改修工事補助金のなかでもマストで押さえておくべき事業。
ただし補助額はしょっぱいので、こどもエコすまい事業を含む「住宅省エネ2023キャンペーン」のワンストップ申請をして、対象工事に対して補助効率のよい申請する必要あり。

住宅省エネ2023キャンペーン:先進的窓リノベ事業

対象工事

  • ガラス交換

  • 内窓設置

  • 外窓設置

補助額(上限)
1戸あたり200万円

感想
窓断熱は基本的にこの事業で申請することになりそう。
申請者(補助対象者)の条件が少ないので、かなり門戸が広い補助金だな~

住宅省エネ2023キャンペーン:給湯省エネ事業

対象・補助額
家庭用燃料電池(エネファーム):15万円/台
電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機(ハイブリッド給湯機):5万円/台
ヒートポンプ給湯機(エコキュート):5万円/台

感想
あんまりいうことはない。設置したければ上記の金額がもらえるかもってだけ。

住宅エコリフォーム推進事業

対象工事
省エネ設計等、省エネ改修工事費(省エネ性能ZEHレベル)
改修後に耐震性が確保されることが必要

補助額(上限)
1戸当たり35万円(補助対象費用の40%が限度)

感想
省エネ設計も補助対象になっているのは特徴かもしれない。
躯体断熱にはこの補助金を使うかも。

長期優良住宅リフォーム推進事業

対象工事

  • (特定性能向上工事)

  • 劣化対策

  • 耐震性

  • 省エネルギー対策

  • 維持管理、後進の容易性

  • (その他の性能向上工事)

  • インスペクションで指摘を受けた個所の改修工事(外壁、屋根)

  • バリアフリー工事

  • 環境負荷の低い設備への改修

  • テレワーク環境整備改修

  • 高齢期に備えた住まいへの改修

  • 一定水準に達しないd~fの性能向上に係る工事

補助額
評価基準型:1戸当たり150万円(若者・子育て世帯)
認定長期優良住宅型:1戸当たり250万円(〃)

感想
…インスペクションってなんですか?
基準が厳しい&申請手間がかかる、BELSが必要だったり、
またこの家が長期優良…??と思って期待していない補助金だったけど、
基準が認定と評価の2段階あり、認定基準を満たさなくても、現状から評価基準へ性能向上する工事であれば補助金が出るところが予想外に希望が見える。
またテレワーク環境整備のための間仕切壁や建具の追加、遮音ドアへの交換が対象工事にあるのは7つのほかの事業にはない特色。
将来シェアハウスにするための遮音ドア化に補助がでそうで、
ちょっとがんばって申請してみるか…という気になった。

既存住宅における断熱リフォーム支援事業

対象製品

  • 高性能建材(ガラス・窓・断熱材、玄関ドア)

  • 蓄電システム

  • 蓄熱設備

  • 熱交換型換気設備等

補助額
補助率は対象経費の1/3
高性能建材、玄関ドアは1戸当たり120万円
蓄電システム、蓄熱設備 それぞれ20万円
熱交換型換気設備等 5万円

感想
前述の省エネ系補助金と被る内容の事業。
重複に気を付けて併用申請できるか確認してできそうなら使いたい。

既存住宅における省エネ改修促進事業

対象経費

  • (材料費)

  • 高断熱窓(窓・ガラス)

  • 高断熱ドア

  • 断熱材

  • 内窓取り付けに必要な額縁、ふかし枠等

  • カバー工法によるサッシ製品代

  • 断熱材設置に必要な木材等の費用

  • (工事費)

  • 取り付け費

  • 外部シーリング

  • 仮設足場

  • などなど…

  • 清掃費

  • 助成対象費用を算出するための実測調査費

補助額
経費の1/3上限
高断熱窓:1戸当たり100万円
高断熱ドア:1戸当たり16万円
断熱材:1戸当たり24万円

感想
補助対象に実測調査費が入っていることが気になるポイント
そのほかは省エネ系補助金として重複に気を付けて申請できそうであれば申請したい。

最後の最後に、工程を作ってみた


補助金について調べて、想定している改修工事のほとんどでいくらかの補助が出そうということがわかった。

あとは実際に改修内容を決めてお金を決めなければ話が始まらない。

しかし「改修をしたいと思っている」だけで夫や義母に話を持っていくと、お金がないで終わってしまうので、
やはり概算と当てになりえる補助金の裏を取っておかないと。

というわけでざっくりとこれからの動きはこんな感じかなと思う。
概算をとる→補助金事前相談を行政側に行う→資金相談(家族/銀行/不動産屋(並行して改修内容の精査)→再見積もり→契約→補助金申請作業

かなりざっくりですが…
また補助金申請が早いものだと来年4月(例年通り施行されればの話)から始まり、予算に達する前に申請せねばいけない。
概算に1か月見込んで(これ、RC共同住宅2000㎡程度、4~7階建ての経験しかないのでこれくらいですが、諸先輩方、住宅だったらもっと短いんですかね?)11月中には既存図と改修内容を図UPしなくちゃいけないことが判明。

・・・・ムリかも☆

この先はどうなるかわかりませんし、だれが読むかもわかりませんが、
続報が気になる方はぜひスキしてください。がんばります(笑)


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