小説ですわよ第3部ですわよ7-2
※↑の続きです。
初代ピンキーは第3アクアラインを走り抜け、暗黒空間アビス・オブ・アヌスに突入した。舞の眼前は一瞬だけ完全な闇に覆われたが、すぐに光が差しこむ。気がつくと初代ピンキーは、どこともわからぬトンネルの出口から抜け出ていた。
舞の目が眩しさに慣れる。飛びこんできたのは見覚えのある石畳の広場と、モスグリーンの屋根が印象深い城のような建造物だった。
「あ! 金日成広場だ!」
『金日成広場』は北朝鮮・平壌の代表的なランドマークだ。祝典や軍事パレード、各種イベントな