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小説ですわよ第2部ですわよ

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#ハムカツ

図解!これがマルチアヌスだ!!

https://note.com/modern_willet907/m/m4569c540eb38 ※↑の趣味小説にて描かれるマルチアヌスという設定を図にしました。

小説ですわよ第2部ですわよ3-8

※↑の続きです。  割れた機械蜘蛛の頭部をまじまじと見下ろしてから、イチコが舞と珊瑚へ振り向く。 「ぱっくりピスタチオ」 「イチコさん!」 「イチコさん!」  舞と珊瑚のお叱りが入り、イチコはしょんぼりと頭を掻いた。今は、ずんの飯尾をやっている場合ではない。  マサヨは頭だけになった愛助を、きつく抱きしめた。顔面のディスプレイは電源が切れかかっているのか、不規則に点滅している。 「愛助! 愛助!」 「マサ……ヨ?」 「あたしがわかるの!?」 「もちろんナリ。わ、ワガハイ“

小説ですわよ第2部ですわよ3-9

※↑の続きです。  イチコが着席し、顎に手を当てる。 「巨大人型ロボット兵器か。鉄人28号みたいな?」 「大体そんな感じだ。4~50メートルくらいはあったな」  ビーバー店長が懸命に背筋を伸ばし、両手を大きく上へ広げる。かなり巨大というジェスチャーのようだ。舞には鉄人28号はわからなかったが、巨大人型ロボット兵器で思い浮かべたのは、紫色で手足が長く猫背のアレだった。 「オレンジジャージのお嬢ちゃん、小松菜くれないか」 「あ、はい、どうぞ」  珊瑚がスーパーの袋から小松菜を