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簿記から人生について学ぶ、という話。

結論:簿記は面白いよ!

私は大学時代、会計士を目指していました。やりたいことがたくさんありすぎて、途中で勉強を辞めてしまったんですけど。
学部学科も会計関連だったので、一応簿記2級までは持っていますが、もう随分と昔の話なので最近まで「あれ?資格取ってた…よね?」レベルで忘れていました笑

最近、キャリアに迷走する中でふと思い立って、税理士の簿記論・財務諸表論の勉強をしています。
簡単な資格でないことはもちろんわかっているのですが、FPの仕事と税務の仕事は切っても切り離せない関係であり、「一般的には〜」なんてごまかしながら仕事をするくらいなら資格を取って堂々と話したい、という気持ちがあって、長ーいスパンで資格取得を目指しているところです。

さて、表題の話に戻ります。

学生時代は簿記の仕組みを学ぶことに精一杯で、「辛い」「つまらない」と思っていた日の方が多かったのですが、最近簿記や理論の勉強をしていて、「面白いな」と感じることが多くあります。
それは、人生の知恵を学んでいる、と感じるから。

貸借対照表が自分のもつ資産やスキル、あるいは借金やローン、貯蓄などを表していて、損益計算書が自分の1年の収支を表している。
キャッシュフロー計算書は自分の仕事(=営業活動)や投資活動でどのくらいキャッシュを生み出したかを表している。
このあたりは、「まあそうだよね」と思っていただけると思います。
言ってしまえば、企業の「家計簿」なのですから当然ですね。

簿記には必ず借方と貸方があり、資産・負債・純資産・費用・収益が組み合わさっています。
「すべての取引=すべての行為」が対になっているという部分に非常に興味深いもの感じます。
何かを仕入れた、投資したならば、なにかしらの負債や費用が発生しています。考え方を変えれば、費用や負債の対には収益・資産がやってくることになり、私たちは何かしらの現金またはその同等物を動かすことによって何かを得ていることになります。(浅はかな知識なので、「そうじゃないときもあるよ!」ってこともあるかもしれませんが、そのあたりはご了承ください汗)
ということは、お金を動かさなければお金は減らないけれど増えることもない、と考えられます。円定期などに置くことも投資活動ではありますが、せっかく使うのであればリターンが多いものが良い、と考えるのは自然なことです。

リスクを取って有価証券を買ったとして、それは資産になり毎期評価替えの対象となります。「ふえた!やったー」から「うわ、マイナスだわー…」まで経験することになります笑
投資活動によるもので、いわゆる不労所得です。良い響きですね!!
個人的にはここを増やして、営業活動を減らしていきたいものです。

じゃあ「のどがかわいたなー」と思って買ったペットボトルのジュースは?
普通に考えれば費用です。重要性も乏しそう。雑費になるかな。でも、喉がかわきすぎて熱中症になったら大変!重要性アップかな。営業費かな。なんて笑
じゃあ売上原価に入れちゃお、なんてやってたら大変なことになっちゃうな。

ではでは、コロナ禍でこまめに仕入れてきた不織布マスクは??
棚卸資産?でも、アフターコロナでそろそろ布マスクも考えているし、もうこんなにいらないかも…
棚卸資産の持ちすぎは不良在庫の可能性、ってこういうことなんだな…

などなど、財務諸表論のように徹底した理論や税法科目のようなきちんとした規則の必要性を自分なりに意識しながら勉強しています。
そうやって自分自身のことに落とし込んでいくと、小難しい内容もするっと入ってくるのです。(本当の意味で理解しているかどうかはさておいて)

最近はミニマリストが流行っているようですし、私断捨離して自分自身が所有する物は減ってきています。
だけど、使わないで貯蓄をする、というのは要注意で、「何のためにお金を蓄えているのか」という部分を明らかにしておく必要があるように思います。
過度な無駄遣いはもちろん駄目です。ですが、意味もなく蓄えるのはもったいない、と思います。
買い物には3つのパターンがあると何かで学びました。

・浪費
・消費
・投資

なるほどな、と当時思ったものです。
簿記を改めて学んで、この対になる、という観点で考えるようになってから、何か買い物をするとき、「これは将来どんな利益を私に生み出してくれるだろう」という視点で考えて購入するようになりました。
ラテマネーや家にあるのに忘れて買う羽目になったものは浪費かな。使わないようにしよう。
お昼ご飯は必要だから買うものなので、消費かな。でも、なるべく減らしたいからご飯は持っていっておかずだけ買おう。
コンタクトにしたらちょっとは若く見えるだろうし、第一印象は大事!なので、コンタクトは投資!笑
といった具合です。
ちなみに子どもに対して支払うお金は私にとってすべて投資です。
私に直接リターンはなくても、将来子どもが夢に向かって希望を持って生きてくれれば、私の目的は達成だと考えます。
明らかな無駄遣いでなければ、そこに対する支出は惜しみません。

・限りなく浪費(雑費、雑損失など)を減らし、できるかぎり投資を増やす。
・損失に備えて引当金(貯蓄)を計上する。
・捕らぬ狸の皮算用(未実現収益の計上)はしない(笑)

もしかしたらみなさんが当たり前にやっていることかもしれませんが、簿記には日常の生活の知恵が言語化されているような気がして、本当に興味深く感じています。

ちなみに、chatGPTに「簿記と人生って似てるよね?」って聞いてみました(暇)
こんな答えが返ってきました。

そうですね、簿記と人生にはいくつかの共通点があります。以下に簿記と人生の類似点をいくつか挙げてみます。

1. レコードの保持: 簿記では、すべての取引や経済活動を正確に記録します。人生でも、自分の経験や成果を記憶し、学びとなるようなものとして保持することが重要です。

2. 計画と目標: 簿記は会計報告や予算策定に役立ちます。人生でも、計画を立てたり、目標を設定したりすることが重要です。目標を持つことで、より効果的に行動し、進歩を達成することができます。

3. 収支のバランス: 簿記では、収入と支出のバランスを取ることが重要です。人生でも、収入や時間、エネルギーなどの資源をバランスよく管理することが求められます。適切なバランスを保つことで、持続可能な生活や幸福感を実現できます。

4. 正確性と信頼性: 簿記では、正確な数字と情報が必要です。人生でも、正直さや信頼性が重要です。自分自身や他人との関係で正確さを持ち、信頼を築くことが大切です。

5. 評価と改善: 簿記では、会計報告を通じて経済的な状況や業績を評価し、改善策を見つけます。人生でも、自己評価や目標達成度を振り返り、必要な変化や成長のための改善策を見つけることが重要です。

これらは一般的な類似点ですが、簿記と人生の関係は個人によって異なるかもしれません。人生には予測不能な出来事や感情の要素も含まれますが、簿記の原則や概念は、人生をより効果的に理解し、管理するのに役立つかもしれません。

chatGPT

私が無駄につらつら書いたことがこんなに簡潔に!笑

簿記には簿外資産や簿外負債が無視されてしまう側面もありますが、大まかに自分の人生を管理するには最高のツールです。
自分が何に価値を感じているのかだったり、将来のために必要な投資、キャッシュ、借入をするのか否か、など、あらゆる場面でこの知識は役立つように思います。
私がFPを目指しているのも、お金を通して自分の人生をより豊かにして生きる工夫を広めていきたいから、というのが理由です。

というわけで、簿記論・財務諸表論の勉強はまだまだ果てしなく続くわけですが、モチベーション維持のためにここに記しておきます。

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