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【運用コラム】きになるアクティブ投信 第一回「ひふみプラス」

こんにちは、まねこです。

証券会社時代は個別銘柄の売買担当もやっていましたが、メインがずっと投信だったので「この運用会社は何が強みなんだろう」とか「この商品の目玉は何だろう」みたいなことをスキマ時間に研究していました。


無論、運用会社の人たちや熱心に研究されている人たちには知識として相当及ばないと思います。
そもそも、このnoteは運用成績の良否についてのお話をするものではありません。成績については、他の方が多く議論されていますので、私はこのnoteで、「この投信の、この運用の仕方が好き!」ということだけ熱く語る予定です笑


「好き」という気持ちだけはたくさんありますので、自分の研究のアウトプットもかねて、時々コラムという形で更新していきたいと考えています。


そして、これはあくまで私個人の見解です。
投資は下落リスクのあるものです。絶対という保証があるものではありません。参考程度にご覧ください。

・「ひふみプラス」とは?

さて、記念すべき第一回は「ひふみプラス」です。

「ひふみプラス」とは、レオス・キャピタルワークス株式会社が運用しているアクティブ投信です。

note作成時点(2023年8月29日)のデータはこちら

・基準価格:51,798円(前営業日のもの)
・純資産総額:5229億6500万円
・購入手数料:上限3.3%(消費税含)
・信託報酬:1.078%以内
・信託財産留保額:なし
・トータルリターン(1年):17.63%
・シャープレシオ(1年):1.43

つみたてNISA対象銘柄なので、投信購入経験者なら多くの方が知っている銘柄と思います。


ひふみプラスのコンセプトは「日本を根っこから元気にする」です。
主に日本の上場株式を主要な投資対象(海外株がちょっと入っているときもあります)としており、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資していく投資信託となっています。
純資産総額も5000億円を超える大型銘柄であり、基準価格も50000円を超えています。
つまり、2012年スタート時に100万買っていたら500万になっているということになるわけですね。


ただ、この銘柄がすごいのは運用成績よりも投資・運用に対する姿勢だと思います。私の投信大好きは、ひふみプラスから始まっている、といっても過言ではありません。
好きな理由はいろいろあるのですが、3つお話したいと思います。


好きな理由①:投資先の会社へ足を運び、調査・選別しているから

アクティブ投信の中には「隠れインデックス」といわれる投資信託があります。アクティブ投信の顔をしているのに、実際はベンチマークにそって動くように運用しているものです。アクティブ投信は本来ベンチマークを上回るように分析・調査を行い銘柄組成をしており、そのために信託報酬が高く設定されることが多いのですが、隠れインデックスは手数料ばかり高い状態になっているということですね。アクティブ投信が敬遠されるのはそういった投信が多く紛れているからと思います。

では、真のアクティブ投信とはなにか。
何よりもアクティブシェアが高いことです。

アクティブ・シェア(active share)は、投資信託の中身が、その投資信託ベンチマークとしている指数の中身とどの程度違うかを示す数値の一つです。つまり、ベンチマークを上回る投資成果を目指すアクティブ運用ファンドが、実際にどの程度アクティブな(ベンチマークと異なる)運用をしているかを知るための指標です。

アクティブ・シェア比率は0%から100%の間の数字で示されます。ベンチマークと全く同じであれば0%、ベンチマークとすべて異なるのであれば100%となります。数値が高いほど、独自の運用を行なっていることになります。

投信資料館
(https://www.toushin.com/faq/benchmark-faq/activeshare/)

数値が高ければ良い、低ければ悪いというものではありませんが、これがほとんど0%に近かったら、インデックス投信買った方が良いということになります。
その点、ひふみプラスはアクティブシェアが高いです。

こちらはひふみ投信のマンスリーレポートになります。
ひふみ投信はレオスキャピタルワークス直販の投信です。ひふみプラスは窓販用投信となっています。
名前は違いますが、運用自体は変わりません。
アクティブシェアは67.03%と高いことが見てわかります。

これだけベンチマークと違うのは、徹底的に調査・分析をして銘柄に組み込むからです。
運用チームが企業に足を運び、経営者と顔を合わせ、成長性があると見込まれる企業を議論して、そのうえで組入銘柄に採用されます。
そのため数字だけでは測れない、そういった企業が多く入ってきます。
この1年くらいは大型銘柄が上位を占めていますが、数年前は中小型の銘柄が多かったこともあり、マンスリーレポートを見ながら「あ、今月はこういう銘柄がはいっているんだ!」と楽しみに眺めていました。

どうしてこの銘柄を入れたのか、月次レポートや動画で語られています。
それを見ると、自分もその会社を深く知れたような気がして「この会社はきっと伸びる!」と信じて投資をすることができます。
インデックス投資だと、指数に対する投資なので何に投資しているのかが見えづらく、愛着がわきにくい部分があります。
そのため、下落時に「怖いから売ってしまおう」という気持ちが起こってしまうのだと思います。
どういうコンセプトで、どういう投資をしているのか、それがしっかりとした会社の商品はたとえ下落しても持ち続けることができると私は考えます。

好きな理由②:顔が見えるから

最近、農家さんの名前がかかれていたり、顔が見える野菜が多く売られていますよね。一度おいしい野菜に出会うと、「この人の野菜なら信用できる!」と思い、以来その人が作った野菜をずっと買うようになりました。

この「顔が見える」ということはとても大事なことです。
顔を出すことによって、責任の所在がその人にあると私たちはわかります。顔を見せないこともできる中で、あえて顔を出すということは、「その商品に自信があるからだ」と私たちは考え、購入意欲につながっていきます。

そういった意味では、同じような気持ちで投資できる点がひふみプラスの良いところです。
YouTubeでは月次報告会やライブ配信などもあります。
社長であり運用責任者である藤野氏が、動画内で実際に話をしてくれたものを見ることができます。
また、セミナーなどもされているようです。(私は行ったことがないのですが、参加してみたい…)

好きな理由③:運用している間も楽しめるから

これは①にも書きましたが、月次レポートを見ているとその銘柄がどうして採用されたのかがだんだんとわかってきます。
「あ、今半導体が話題になっているからかな」とか「コロナ明けだから旅行業界が入っているのかな」とかそんな感じで、ストーリーが見えてきます。
中長期で投資する、と目論見書には書かれていますが、割と上位銘柄は入れ替わっているな、というのが私の個人的な感想です。

個別銘柄を選ぶのが得意な人はご自身でされていることかもしれませんが、私はなかなかそこまではできていません。
なので、月次レポートが勉強資料として非常に役に立っています。

アクティブ投信はベンチマークを上回る収益の確保のため、日々調査や分析がなされています。そのため信託報酬が高いわけです。
私の場合、自分で個別銘柄を買う余裕資金もないし、短期売買もできないですから、銘柄をこまめに入れ替えてくれるアクティブ投信は最大の楽しみなのです。
特に、きちんとしたストーリー性を持って銘柄の組み入れをしてくれるひふみプラスは、保有している間、自分で銘柄を入れ替えることなくずっと楽しみ続けることができる銘柄だと私は思っています。

・ひふみプラスはアクティブ運用の醍醐味がたくさんつまった投信

なんでアクティブが好きかと言うと、「その運用会社や、その運用担当者のポリシーが感じられるから」なわけですが、その中でもひふみプラスは情熱がすごい、と感じられる投信の一つです。
純資産総額の規模が大きくなるとどうしても動きにくくなる、というのが一般的な見解ですが、これからも魅力ある運用をしてくれる投信だと信じています。

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