離婚相談、それぞれの反応

振られたことが許せないだけ？

「離婚するかもだから、話を聞いてほしい」と友人に伝えたら、予約をしてくれて、桜の木の一枚板テーブルを男２女２で囲み、私の離婚話を肴に、主人自慢の料理と地元の日本酒を楽しむことになった。
その店は雑居ビルの１階の一番奥に店を構えている。私の地元では料理好きな人は、全員知っているほどの有名な和食居酒屋である。
主人と女将の2人が目の届く範囲の店内は３テーブルと小さなカウンターだけで15名ほどしか入ることはできない。週末の予約は常にいっぱいの人気である。

相談：妻とは別れたくない。関係修復の道を模索したい。

もっとたくさんのことを話したけど、印象に残っているのはこの３つだった。
「自分を好きじゃない・不要と言っている人と、一緒にいようと努力をする意味ってあるの？」
「私は三行半を突き付けたほうだけど、１度NGとなった相手と、すぐの復縁は無理だった。今は元旦那と仲良くなったけど、時間で解決はできそうなの？」
「エゴじゃん。自分が悪いとさっきから言っているけど、結局自分の意見を通したいじゃない？思い通りにならないのが気に入らないんじゃない？」

今日は受け止める。反論しない。「でも・だって・違う」はなし

今日のメンバーは言いづらいことでも必要ならしっかりと言う！人ばかりなので私もそれなりの覚悟を決めていた。はずだった・・・
やっぱり直球で言われるとつらいな。
私ら夫婦の一面しか知らないのに！とイラっとしたり、ムスッとした場面もあったはず。
そのたびに忙しい中、時間を作ってくれた３人には感謝しよう。
まずはすべて受け止めよう。受け止めて反論しない。と心がけていた。
そうか、そんな考え方もあるよね。それならこういう方向でもいけるかな？という感じで２時間が過ぎていった。

NOアドバイスだった２時間

振り返ったら、アドバイスがない２時間だった。
お悩み相談をして、２時間もアドバイスがないってすごくないですか？
ずっとアドバイス・解決案を言うのが相談相手に必要！と信じてきたけど、自分がアドバイスを受ける方になったら、不要なんだなと。
アドバイスを受けても自分でやると決めないとやらないから・・・
人に言われてやることって「あの人に言われたから・・・」って想いが残っているのでやり切らない。失敗したら、他人のせいにできる余地が残ってしまう。
今回の３人は質問がびっくりするくらい多かった。
「なんでそう思ったの？」「他にはある？」「それってこういうこと？」「奥さんの目線だとどう思うかな？」と言われ続け、自分自身で考え答える。
「その愛情はエゴじゃない？」と言われた時の衝撃は、もらったばかりのハイボールを一気に飲み干したほどだった。これは、酔わないと受け止めらない。
離婚へのサインを見落としていたにも関わらず、取り返しのつかない状態になってから「好きだから！離れたくない！」というのは・・・
こんな感じで、考えの幅を広げたり深めたりする質問ばかりもらった。

これからのためにどうすればいいのか

今回の飲み会で得たものは２つ。
１つ目は、思考が広がった。もっと自由にもっとこれからを考えてよいんだと。これまでは離婚をしたくない。という考えしかなくて、思考停止をしていた。これからどうするかの道はいくつもある。それを選ぶのは私だ。
２つ目は、アドバイス、解決案なんていらない！深く共感をしてくれるだけでいい、相談内容について質問をしてくれるだけでいい。今回の話以外にとても使えることだな。実践していこう。