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#34 〈金地金編〉金小売価格、バーチャージの他に留意すること

#32では金小売価格の比較を、#33ではバーチャージと呼ばれる費用の比較をしました。

金小売価格は各社ともほぼ横並びですが、三菱マテリアルが他社より若干安いときが、徳力本店が他社より若干高いときがあることが分かりました。

バーチャージは500g以上の金地金を購入するときは無料であること、500g未満の金地金では日本マテリアルが圧倒的に安いことが分かりました。

この2つのことから、私自身は日本マテリアルで金地金を購入しましたが、他にも留意した方がよさそうなことを以下に記したいと思います。

意外と高い配送料

金地金を店頭で受け取らず配送してもらう場合、金地金そのものの購入代金のほかに配送料がかかります。

金地金は貴重品であるため、配送は保険付きのものが採用されています。

これが意外とお金がかかります。

たとえば日本マテリアルの場合、配送料(税込)は以下のとおりです(1)。

100g未満:2,000円
100g以上:3,000円
1kg以上:5,000円
5kg以上:8,000円
10kg以上:10,000円

もし地理的な事情で店頭で受け取れない場合や安全を考慮して配送による受取りを希望する場合は、配送料も含めて金額を比較するとよいでしょう。

オンライン価格での取引

オンライン注文に限り、通常の金小売価格よりも若干安い価格を設定している業者もなかにはあります。

たとえば、2024年7月20日における田中貴金属の金地金の店頭価格は13,465円/g、ネット取引価格は13,460円/gです。ネット取引価格の方が1gあたり5円安くなっています(2)。

配送での受取りを希望する場合は利用したいところです(3)。

出口戦略(=売却)も重要

金地金を売却する場合、金地金を購入した業者に売却するのがもっとも手間がかからないと言われています。

自社製の金地金であれば、その金地金に刻印されている管理番号から様々な情報を簡単に確認することができますが、他社製の金地金の場合はそこまで簡単にすべてのことが確認できないからなのでしょう。

そのため、ストレスなく金地金を売却したいのであれば、金地金を購入した業者と取引するのが一番です。

しかし、地理的な事情や安全上の理由から配送による受取りをしたのに、店頭以外での買取りに業者が対応していない(=郵送などによる売却ができない)ような場合、売却するときに困ります。

もちろんLBMA認定店の金地金であれば問題が起こる可能性は低いのですが、ストレスなく金地金を売却したいのであればこの点も確認しておきたいところです。


(1)日本マテリアルの以下のサイトより引用

(2)田中貴金属の以下のサイトより引用

(3)逆に、店頭での受取りを希望する場合は、オンライン注文でも店頭で受取れるか事前に確認が必要。

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