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【思考】なんかズレる。

ふだん、何気なくやっている「会話」。
なんだろう、なんかズレる。
ズレてることに気づいて、傷ついたり、もどかしく感じたりする。
家族、友人、同僚、お店のスタッフさんなど、相手がだれであれ、ズレるときはとことんズレる。それでもどんどん、話が進んでしまったりする。

価値観の違いを発見するような、「楽しいズレ」は、たくさん味わいたい。むしろ、人間関係を深める上で、「必要なズレ」ではないかと思っている。
しかし、「ちゃんと伝わらなかった」とか、「きっと誤解されている」などのような、「余計なズレ」にもよく遭遇する。そんなときは修正したくてたまらないが、容易でないことが多い。

今日も、そんな「余計なズレ」があった。
病院で診察を受け、次回の診察日を、受付スタッフさんと相談していたときのことだ。

今日は月の「中旬」。「1か月後」で調整していたが、できれば「月末」が良いと考えていた。
すると50代くらいの女性スタッフさんが「26日はどうですか」と提案してくださった。私は、「来月の26日」だな、と理解した。しかしそれだと、診察までの日が伸びるため、処方された薬が足りなくなるかもしれない。そのことをスタッフさんに確認すると、「大丈夫ですよ、減らしますから!」とおっしゃった。私は「増やす」必要があると思っていたので、「(・・・減らす???)」と頭の中は「?」でいっぱい。
少しの沈黙のあと、「今月の26日」の話をしていることに気がついた。私は「来月」、スタッフさんは「今月」の話をしていたのだ。

そこで私は、認識の違いを確認する意味で、「あ!今月ってことですか?」と尋ねた。
するとスタッフさんからは、「いやいや、どっちでもいいですけど!」と返答があった。正直、思っていた返答ではなかった。傷つきやすい私は「ガーン・・・」となり、たじろいだ。「そうですよ~」的な言葉が返ってくると思っていたのだ。言葉選びってむずかしい・・・。

私が想像するスタッフさんの受け取り方は、
「いやいや、あなたの診察なんだから、あなたが決めなさいよ。」だ。
私としては、お互い違う認識をしていたことを共有したかっただけだった。しかし、日程の選択権を、私がスタッフさんに押し付けているように、解釈されたのだろう。
はあ・・・修正したい。しかし、こんな些細なズレを、わざわざ修正するのは容易ではない。

もしここで私が、「あなたが今月の話をしていて、私が来月の話をしていたようだから、すり合わせをしたかっただけなんですよ。」とかなんとか言ってみたとする。すると恐らく、「ん?まあなんでもいいけど(そんなことより早く日を決めてよ)」と、適当にあしらわれることだろう。患者に、そんな丁寧に接するほど、受付は暇ではないのだ。しかしこんな風に言われたら、めんどくさい私は、余計に傷つくことだろう。やれやれ。

要するに、認識はズレるもの。でも皆そこまで、言葉のズレ、認識のズレに興味はないのだと思う。
修正したくても容易でないのは、そういう理由もあるんだろうなあ。


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