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入院中の食生活について

こんにちは。華水ちゃんです。
今回は、入院してからの私の食生活の変遷についてお話しようと思います。

本当は最近の食生活について書こうと思ったのですが、今の食事に至るまでの経緯について書かないと伝わらないことが多いなと思い、内容を変更することにしました。

少し長くなってしまいますが、お付き合いください。

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以前のnoteにも書いたのですが、私はもともと慢性の鼻炎により味が分からないのがデフォルトでした。入院してからもしばらくはそれが変わらず、さらに病院食は味が薄いので食事を美味しいと思ったことはありませんでした。

それが、デュピクセントという薬を使ってから鼻と喉の症状が劇的に良くなり、味がわかるようになりました。デュピクセントを使っていた期間はほぼ毎食完食していた記憶があります。匂いがわかる、味がわかるということは私にとって大きな感動でした。

しかしその後に肺炎になってしまい、その原因がデュピクセントなのではないかということで中止することになりました。デュピクセントをやめてからまた鼻と喉が悪化したため味がわからなくなってしまい、食事の時間が再び苦痛になってしまいました。

それに加えて、当時は抗がん剤の副作用で粘膜障害もあったので、口から食事をとることが難しい時期がありました。口の中が痛くて食べられないのです。一番ひどい時期は水を飲むのさえ痛かったです。普通のご飯が食べられないので3食ゼリーにしてもらった時期がありましたが(それでも痛い)、まじで餓死するかと思いました。1日ゼリー3個で体が持つわけないやん(半ギレ)

もちろんこんな調子では本当に餓死してしまうので、この頃から点滴で栄養を入れるようになりました。高カロリーな栄養を入れるために、中心静脈カテーテル(PICC)というものを二の腕の内側から入れました。普通の点滴だと高カロリーの点滴は刺激が強くて血管が負けてしまうみたいです。

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それからなんやかんやあり、私はICUに入りました。(なんやかんやで済ませることじゃない😇)
この頃は寝たきりで口から食事をすることはなく、全て点滴で栄養を補っていました。
人体ってすごいですね。食べ物を食べていなくても、点滴だけで生きていけるんですよ。口から栄養を取れるのが一番ですけどね…

ICUを卒業してから、少しずつ口から食べる練習をしました。とろみのある食事をひとかけらずつスプーンですくって、ゆっくりゆっくり食べました。この頃もまだ粘膜障害があり口の中は痛かったのですが、抗がん剤が効いたのか匂いや味は少しわかるようになっていました。私はおかゆが苦手なのですが、口から食べられたという感動でこの時は美味しく感じたことを覚えています。

それから少しずつ食べられるようになっていき、食事も固形のものに変わっていきました。この時期は私が少しでも多く食べられるように、栄養士さんとたくさんお話しました。魚が苦手なので出さないでほしいとお願いしたり、鶏肉はミートボールで出してほしいとお願いしたり、毎食デザートを付けてほしいとお願いしたり…

この時に初めて病院食がここまでカスタム出来るんだということを知りました。私のわがままに応えていただき、本当にありがたかったです。おかげでだんだんと食事の時間が楽しみになっていきました。

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現在は栄養の点滴をしておらず、全て口からの食事で栄養をとっています。口から食べられるというのは本当にありがたいことです。今は味もわかるので、食事が楽しいです。

食べ物の制限としては、白血球が低い時はお刺身などの生物やキムチなどの漬物が良くないと言われています。ですが、それ以外は特に制限がないので、好きなものを食べさせてもらっています。

昨日はカレーメシと飲み干す一杯の担々麺とあんドーナツを食べました。病院食のメニューが苦手で食べられない時は、よくカップ麺を食べます。入院したばかりの頃は病院食を残すことに抵抗がありましたが、長期の入院で食べられる時に食べたいものを食べようという精神が身に付いたので、その時に食べたいと思ったものを食べるようにしています。美味しく食事をするのが一番ですからね。口から食事ができない期間があったからこそ、普通に口から食べられることの幸せを噛み締めながら(食事だけに🙃)、日々食事をしています。

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とはいえ、病院の中での食事は美味しくないです‼️それは、熱々の出来たての状態で食べられない、氷を入れた冷たい飲み物を飲めない、メニューが自分好みではない、一人で孤独に食事をする、などいろいろな要因によるものです。

一時退院したときに実家で食べたご飯は本当に美味しかったです。味ももちろんそうですが、家族が自分のために用意してくれた出来たてのご飯というのは、本当に特別でした。病院食にはない「愛情」みたいなものを食事から感じられて、それを家族と一緒に食べられて、食事の時間が本当に幸せでした。

この入院生活を経て、生きていく上での「食事」の重要性についてすごくよくわかりました。美味しく食事ができるって、本当に幸せなことです。

骨髄移植が始まると、また粘膜障害が起こります。私は再びまともに食事をとれない期間と戦わなければいけませんが、それを乗り越えた先で美味しいものを食べられると信じて、頑張りたいと思います。

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食事について語っていたら、めちゃくちゃ長くなってしまいました。(食事にこだわりがあることで定評がある華水ちゃんなので…😅)

今のうちに好きなものをいっぱい食べて、パワーを蓄えたいと思います。美味しいものの差し入れ待ってます💖

長くなってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました。

それでは、また。

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