1人静かにアイドルを推していたアラフォーが現実に戻り婚活をした話③

 大好きだったKing & Princeの脱退発表があって2023年の5月22日が5人体制の最後と決まってから、そこまでの半年は悔いなく応援をやり切ろうと決めた。
今までは買っていなかったCDの通常盤も買ったし、YouTubeは再生回数のために何度も観た。
紅白は自然と涙が流れて、怒涛の発売ラッシュを全力で応援した。

そんな生活の一方で、5月22日以降の生活の準備も少しずつ始めていた。

1番大きかったのは引越しをしたこと。

6畳1Kの家に住み、築浅で一通りは最新の設備が揃っていて独りで住むには全く問題ないけど、いい社会人がいつまで学生の頃と変わらず狭い家に住んでいるんだろうという思いもどこかであった。

スペースがないからソファは置けず、居る場所がないからベッドの上にいる事が多くて気がつけばそのまま寝落ちする。
時々友達や親が泊まりに来るけどベッドの横に布団を敷いたら精一杯。
恋人が出来ても長く一緒に過ごすには不向きだし、そもそも狭くて人を家に呼ぶのもちょっと躊躇うなと思って、引っ越そう、引っ越そうと思っていたけど引越しに伴う労力とお金を考えるとずるずると先送りしていた。
気がつけば更新は2回して、コロナ禍でこの狭い部屋でステイホームをしていると、なんだか生きる気力が少しずつ無くなっていくような、狭い部屋の中で時が止まったような生活を送っていた。

そんな中プライベートでも引っ越そう!と思わされる出来事が重なったのもあり、ちょうどこの5人体制の最後の5月に引っ越しをした。

長い一人暮らし歴で初めての1LDK。念願のソファも買い、ベッドも思い切ってセミダブルにした。労力もお金もかかってやっぱり大変だったけど、心機一転という言葉がぴったりで心から引越してよかったと思った。
引っ越し前はわからなかったけど寝室と生活スペースが分かれた事で1日ベッドでゴロゴロする、という事が無くなったのは大きかった。

そして、引っ越しのダンボールにそのままこの4年間で集めたCD類を全て入れ、古本屋に送った。1枚も手元には残さず、全て売り、家から私がアイドルを好きだった形跡は何も無くなった。
余談だが後日振り込まれた金額は4万を超えていて、予想より多くて驚いた。

そうして迎えた5人体制の最後。大好きだったレギュラー番組をみて、歌番組で涙して、その当日は静かに迎えた。
あのまま5人体制が続いていたら今も夢の中にいて、彼らの活躍を自分の事のように感じ、それを見続け喜びを感じる生活を送っていたと思うけど、もう本当に、私の好きだった5人体制は本当に終わってしまったので前を向いて生きていくしかなかった。発表のあった11月から全力で応援しつつ、心の準備も少しずつできていた。
なのでその日を終えて、前から決めていた通り、5月23日から私は婚活を始めた。

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