1人静かにアイドルを推していたアラフォーが現実に戻り婚活をした話。②

前回は2022年11月4日までのお話。
そして今回はその日、2022年11月4日のお話し。

King & Princeのファンをしていて、この2022年11月4日の23時までの一年半が1番幸せだったと思う。

その一年半は、ようやく公式のsnsが出来て、24時間テレビがあって、世界的企業の素敵な広告が始まった。レギュラー番組が始まり、番組の時間が延びて、その内容も本当に楽しくて。週末を楽しみに仕事をがんばれる!という生活だった。

snsやレギュラー番組が有ることに毎回感謝してこんな生活がずっと続いていくんだろうなぁと思っていた。
メンバーは次々ドラマの主演をして、夏にはichibanが大きな話題を呼んで。
その歌詞をみて『あぁこれから彼等は天下をとりに行くんだな』と思っていた。そして、『離れ離れなし全員連れて行く』という歌詞に、彼らはずっとこのグループでやっていく覚悟を示してくれたのだと、勝手に思っていた。

だからあの日も、23時までは信じられないくらい幸せな夜だった。
明日は冠番組で、来週は新曲の発売だからどこかでインライもあるかもしれないとワクワクしていた。そしてちょうどメンバーのドラマが放送されていた。

ドラマの1時間前くらいからちらほらとTwitter上で不穏な噂が流れ出していたけど、私は『キンプリに限って絶対に有り得ない』と思っていた。
そのくらい完璧な今だったし、上り調子だったし、これから大きな5周年が待っていたから。

ただ一株の不安が拭えず、早く23時が過ぎて、『何もなかったね』って言いたかった。
そういえばその数日前にもキンプリの重大発表があるっていう噂があって、しかも吉報だと。
でも何もなくその日は過ぎたから今回もそうだと思っていた。

なのに、23時。
Twitterをみて、FC動画をみて、『なんで、、?』って信じられなくて、ボロボロと涙が流れてきていい大人が信じられないくらい泣いた。
『なんでこんな事に』っていう言葉が頭の中をぐるぐる回っていた。

これからたくさん、5周年でいい事があると思っていて、CMが始まってまだ1年で、Twitterや TikTokももうすぐフォロワーが100万人で、今回のシングルはまた50万枚以上の売上も望める、そんなタイミングだったから。

裏切られたような、足元からグラグラと崩れて行くような気がした。

いつか10年後くらいにこういう日が来るとは思っていたけどまさかこのタイミングとは思えず、楽しい来年になると思っていた未来が全て無くなってしまった。
悲しくて土日ずっと泣いていた。

一方で、『あぁ起こったか』と思うタイミングでもあった。
2018年の10月から本当にずっと依存していて、朝起きて、仕事が終わって1番にTwitterをみて、彼らの活躍が幸せで、喜びになっていた。

コロナ禍も言い訳にして、親戚付き合い等煩わしいことから逃げ、自由にお金も時間も使えて、ぬくぬくとした部屋で彼らのテレビや動画をみて、好きなものを食べて。こういう風に一生、生きて行くのもいいやと思っていて、現実は見ずに時が止まったような日々を過ごしていた。

だから、本当に無理矢理、必要な崩壊が起こって、現実の世界で生きるしかない時が来たんだなと思った。

周りは私が仕事に依存して生きてきたと思っていたと思うけれど、そうじゃなくて本当は彼らに依存していた。
それまで芸能人に一切興味がなくてここまで来て、急に吸い寄せられるようにハマり、4年ずっと好きだった。

こんなに飽き性で、恋人とも長く続いた事がなく、しばらく彼氏もいない自分に、誰かを好きになる気持ちがまだ残っていたのが嬉しかった。それだけでもありがとうと感謝を彼らに伝えたかった。

Twitter上ではファンがワガママになり過ぎて、ちょっとした事に不平不満ばかり言って、精一杯応援してこなかった事を嘆いたり、責めたりする声があった。
確かにそういう風潮がどんどんエスカレートしていたから、本当に『優しい人は突然いなくなる』んだなって、思った。
残る側にも、脱退側にも推しがいた。ただ私は何よりも5人のKing & Princeが大好きだったのだ。

そして私も生きていかなくてはいけない、現実を。大きな喪失で、heartbreakingな出来事だけど、少しずつ立ち直っていくしかないと思った。

4年間本当に支えられて、元気を貰って、だから生きてこられた。
伝えたいのはありがとうと感謝だけ。
激務と、コロナ禍と。人生の1番ハードな時期を支えて貰った。
ありがとう。

そして、あの日からようやく現実世界で生きていくことになる。

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