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黄門ちゃいまの世直し旅/第30話[奇跡の少女]

ナレーター/ユタである鈴ちゃん、律子親子、御老公一行は、ノロのキコエさんに別れを告げ、キコエが1人の少女に出会ったとされる場所に赴(おもむ)いた。果たして少女は何ものなのだろうか!

ナレーター/場所は沖縄の大石林山
琉球開闢の神「アマミキヨ」が降り立ち、沖縄最初の聖地「安須杜」(アシムイ)を創ったとされる場所である。約2億5000万年前、地殻変動により海中の石灰岩が隆起し、雨水などにより長い年月をかけて侵食され続けた結果出来た山岩石景観である。

大石林山公式YouTubeより

律子/ここが大石林山なのね!

ご隠居/見事な景観ですな

助・格/誠に感銘致しますな

律子/鈴さん、あの少女見つかるかしら…

鈴/大丈夫ですよ!キコエねェ-ねェ-も言っておられたじゃないですか…神様のお導きがあればきっと見つかると…
皆さん、ここには拝所が40以上あるのでひとつひとつ回って見ましょ
ただ私、さっきからすごく何か感じるものがあるので大石林山コースから巡って見ましょ…
きっと、すぐ見つかる予感がするの…行きましょ

ナレーター/一同は、ユタである鈴さんの案内のもと、大石林山に入るのであった。
しばらく歩いていると何か異変に気づいたのか、鈴さんが足取りを早め出した!

鈴/見て、皆んな!見える?

ナレーター/他一同、慌てる鈴さんを見て唖然!

鈴/アレアレ!見て!天と地が虹で繋がってるの!
今、繋がったのよ…[私、初めて見たよこんな光景!]

虹色の光が天と繋がるイメージ

ナレーター/鈴さんには、この不思議な光がハッキリ見えるが…

律子/えっ何処?

鈴/目の前よ!

他一同/あっ微(かすか)に見えるような…

鈴/そうよ…行きましょ…きっとあの光の下…

ナレーター/一同は、ジェットコースターを見かけ、あるいは推しのアイドルを見かけ、それを乗ろう、見ようとするかのように心が踊り始めた!

律子/あっ~居たー!あの子だわ




少女

ナレーター/一同は息を切らしながら走った。目の先には無邪気に遊ぶ少女の姿。それはまるで天と岩と地との会話を楽しんでいるかのようだった!
そして、一同は少女の前で立ち止まった!

鈴/ごめんなさい!あの~

ナレーター/少女は何かを待っていたかのように頭を上げ…

少女/
ねェねェは、ユタさんね!

鈴/はい!

少女/
こっちに来るのわかってたよ!走ってたね…ぅふ…

ナレーター/少女は無邪気に微笑みかけた。

鈴・律子/あなたを探してたんです!

少女/
そうね、1週間くらい前に、あおちゃんが話してたから、ここに来るの知ってたよ。

鈴・律子/「あおちゃん」って誰の事ですか…

少女/
あおちゃんはいつも私の心にいる人よ、でも私の中には居ないの、いつも遠くから話しかけてくれるのよ。すごく遠くに居るから何処に居るのか分からないけど…ぅふ
それと、そこにいるおじいちゃんと男の人二人は、300年くらい前の人のようね…

鈴/どうしてわかるのですか

少女/体の透け具合で感じるの…
500年も経つとほとんど線で形が見えるのよ!もし、2000年くらい経ってる人が現れたら線が彩られるのよ!
それと、律子さんの隣に私と同じ歳ぐらいの男の子がいるけど、あなたは「鏡」持ってるね!キコエちゃんが持ってたものね。あおちゃんが持ってた物だから、大事にしてね
きっとあなたを守ってくれるわ…

二郎/すごい

鈴・律子/もうなんでも知っているのですか?

少女/未来の事は分からないの、予測は出来るんだけど…それはあおちゃんでも分からないと思うよ…
あおちゃんがいつも言ってるから、「未来は自分で作るものだからって」
あなた達の事もよ…あなた達の未来もあなた達が決めるのよ…だから、あおちゃんはあなた達がここに来る[かも]?だって、面白いでしょ「あおちゃん」って…

ナレーター/一同は、うなずくしかこの驚きを表せなかった。

律子/それで、あなたの事どうお呼びしたら良いですか?

少女/そうね、私、サクラって言う名前だからサラちゃんで良いよ!

ナレーター/一同、全身が氷ついたかのように
突っ立ったまま身動きが取れなくなっていた!
それほどのオーラを感じていたのだろうか…
さて、一同は、落ち着ける場所を探し、そこで今までの事を荒いざらいサラちゃんに話したのだった。

律子/サラちゃん、それで、シャカムタの封印を解くのを手伝ってもらえるかしら…

少女/私10歳だからママに聞いて見ないと分からないよ…近くに居るから一緒に来て…

ナレーター/果たして、ママは?

続く……

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大石林山に興味ある方ぜひ‼️⤵


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下記は大石林山公式YouTubeです!音声案内


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