見出し画像

黄門ちゃいまの世直し旅/第7話[奇跡の出会い]

ナレーター/御老公一行は、未来人と最初の遭遇終え、さらに探索と接触を繰り返していた。

助さん/ご隠居、なかなか上手く行きませんね
格さん/逃げられてばかりじゃからな
ご隠居/そうですな、何か良い方法を考えねばな
              らぬな
助さん/ご隠居、そういえば、辺りを見渡しても
              野良犬は見かけませんな、
ご隠居/そのような…あらゆる動物もおらぬよう
             じゃが
助さん/動物も皆、虐殺でも行われたのでしょう
             か
ご隠居/そうなれば恐ろしい未来が待っていると
              言うことですかな
格さん/恐ろしい事ですねー

ナレーター/そうこうしてる間に一行は信号機の無い横断歩道に差し掛かりました。脇には1人の少年がいます。どうやら向かいのコンビニに用があるよう。辺りを見渡した少年はいざ歩道を渡ろうと歩き出した直後、コンビニから出ようとした車がキュキューンとタイヤを鳴らし、こちらに向かって来るではありませんか、それを見ていた助さんはおもわず足を「つたつた」鳴らしながら、なりふり構わず持ち前の運動神経を使いスーパーマンかフラッシュのようにササッと少年を抱き抱え、ひとまず向こう側に避難をさせたのです。すると車から顔を出した男が「こらー、危ないやろがー」っと怒鳴りつけるでは有りませんか、

格さん/なんたる男、それでも日本男子と言える      
              のか、ご隠居、あやつを懲らしめてや
              りましょう

ナレーター/格さんがあやつに近ずこうとするか否かの瞬間、車は一目散に逃げて行きました。

格さん/なんだ!あやつは、こんなのが横行して
             いるのかこの時代は……
御老公/それより格さん、あの坊やの元に参りま
             しょう

イメージ(二郎)


     
ご隠居/坊ちゃん、怪我はありませんか
坊ちゃん/大丈夫だよ!それより、ありがとう
                 このおじちゃん足が早いね
ご隠居/このおじちゃんは助さんって言うのです
             よ
坊ちゃん/助さん…かぁー「ありがとう」僕の命
                 の恩人だ
ご隠居/ハッハッハッハッハー
格さん/ところで坊ちゃんの字名(あざな)は何と
              申されるのかな
坊ちゃん/あざなー?僕にはアザはないかなぁー
                 あっ思い出した、僕のおしりに小さ
                 いのがあったー
ご隠居/ハッハッハッハッハー
助さん/坊ちゃん、いつもどのように呼ばれてい
              るんだい
坊ちゃん/なんだぁーそんな意味なのか、分かん  
                 なかったよー[ケラケラケラケラ]
坊ちゃん/僕は二郎って言うんだ
ご隠居/良い名ですな
格さん/二郎って名をつけることは、もしや次男
             になるのかな
二郎/違うよ、それを話すと長いから今度話して
          あげるよ
ご隠居/ハッハッハーちゃっかりして元気の良い
             子じゃ、ハッハッハッハー

ナレーター/御老公一行は、やっと未来人と仲良くなれましたね。第一歩という感じでしょうか。

二郎/おじさんたち、変な格好してるね、これか
         ら仮装大会でもあるの?
ご隠居/うっ…いやいや…あっあのぅ~ん….
             そう、そうですのじゃ…
格さん/ご隠居![コソコソコソコソ]
ご隠居/うぅ…うん、[コソコソわ・か・り・コ
             ソコソ]

ナレーター/ご隠居久しぶりに困った様子。すかさず格さんがご隠居に小声で何か提案したようです。

ご隠居/実を申すとな…
二郎/あっぅゎっ…おじいちゃん、もう嘘だってわかってるよ、だって困ってたじゃん
ご隠居/そうでしたか…感の良い子じゃなぁ~
             ハッハッハッハッハー
             …実は…過去から迷い込んでしまって
             なぁ~
二郎/えっ…それじゃタイムスリップしたの?
ご隠居/タイムスリップ?その様な言葉もあるの
            ですかぁ
ご隠居/それでこの様な格好をしているのですよ
二郎/わぁーすごいじゃん、僕、信じるよー
           …へぇー

イメージ

ナレーター/御老公一行、二郎君に出会えてよかったです。大人とだったら多分信じて貰えなかったはず。二郎君もタイムスリップに興味深々、ご隠居たちの体に何か変化があるのか触っていますよw

ご隠居/ところで二郎殿、
二郎/二郎君でいいよ!面白いねおじいちゃん
ご隠居/お言葉に甘えて宜しいかな、二郎くん
             質問があるのじゃが、江戸時代って
             存じておるかな
二郎/うん知ってるよ、学校で習ったよ
ご隠居/それはそれは賢いのぅー
ご隠居/それでは、水戸光圀という人物はご存知
             かのぅ
二郎/うぅ~ん、あっそれってパパが多分好きだ
           った時代劇の人だ、小さい時に見たの
           思い出したぁ
ご隠居/時代劇とな、ハッハッハー、ところでパ
            パとは
二郎/お父さんの事だよー
ご隠居/なるほど、父上の事ですな、ハッハッハ
             ッハッハッハー
二郎/ところでおじちゃん達、これからどうする
          の泊まるところもないんでしょ
ご隠居/それなんじゃが、どうしょうか困ってい
             るのですよ
二郎/じゃー家においでよー

ご隠居/いやいやお気持ちはありがたいのですが    
             親御さんのお気持ちもお聞きしないと
             なぁ
ご隠居/そうですな、格さん、助さん、
助・格/御尤(ごもっとも)でございます。
二郎/大丈夫だよー、ママ、一人だけだし、ママ
         は村で一番めんどう身がいい人なんだよ
         僕がお願いするから……
格さん/ご隠居、一度お話しを通すのも…二郎君
             のご好意を無駄にするのも……
ご隠居/言わずとも…分かりますよ、格さん、
ご隠居/それでは一度、お話をさせて頂こうかな
             皆さん
助・格/はい
二郎/そうこなくっちゃっ…えへ(*´ ˘ `*)♡エヘヘ
ご隠居/頼みますぞ、二郎君

ナレーター/ひとまず安心という事では御座いますが、前途多難な気もします。

ご隠居/二郎君、この辺に厠(かわや)は有ります
            かな
二郎/かわや?


続く…

ナレーター/的中w



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?