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黄門ちゃいまの世直し旅/第29話[ノロの心に浸りて]

ナレーター/一同は、バスに乗り、沖縄で最も有名な長老(ユタ)の元へ向かった!

ノロ(キコエさん)の家

ユタ/こんにちは、キコエさん居ますか~

キコエ/はーい!おりますよ…

ユタ/あっキコエ(聞こえ)てた

ユタ/(´ρ`*)ゴホンッ!! ンッ ンッ…皆さん、シャレではございませんので…(´ρ`*)コホンコホン

ユタ/キコエねェねェ~お久しぶりです!

キコエさん

キコエ/
あらぁー、鈴ちゃん!元気だった?

ユタ/いぇ(´ー`*)(*´ー`)いぇ…キコエねェねェこそ…お元気で何よりです…しばらく来れなくて、ほんと、ご無沙汰しておりました!

キコエ/
あら?…後ろのお方はどちら様ですか…

ユタ/実は、斎場御嶽(せいふぁうたき)で声を掛けられまして…

後ろの方達、ほんとに実直で綺麗な魂を持ってらっしゃる方達なので…

キコエねェねェに紹介しても大丈夫かなって思って、ねェねェに会いに来たんです。

キコエ/
そうでしょうね、鈴ちゃんがこちらに人を連れて来る事は無かったものね…

ユタ/はい、それで、この方達の相談にのってもらえたらっと思いまして…

キコエ/
はいf^^*)、分かりましたよ!鈴ちゃん!

ユタ/( 'ω')エッ…

キコエ/鈴ちゃん…後ろの男性3人、なにか変わっていなかったかしら!

ユタ/そういえば…

キコエ/
その御三方、体が透けておりますよ…
              現世の方では無い様ですね…

ユタ/どうりで…私には二重にボヤけて見えてはいたのですが…最近の疲れのせいかなっと…

キコエ/
鈴ちゃんも、もう少し修行が必要だわね(。ᵕᴗᵕ。)   ……鈴ちゃん、みてごらんなさい、ほら御三方のオーラ!周りの層に溶け込んでいないでしょ…

ユタ/あら、ほんとだわ…

キコエ/
これで確実に現世の人では無いのですよ!周りから浮いて見えるということね…

ユタ/やっぱり、ねェねェすごいです!
₍₍ ( ๑॔˃̶◡ ˂̶๑॓)◞♡

キコエ/
さぁさぁ~、立ち話もこれくらいで、中に入ってください。

キコエの居間

キコエ/
狭いですが辛抱してくだされな

律子/ありがとうございます!

ナレーター/律子、御老公、共に今までの経緯をこと細かく説明するのであった。

キコエ/
そうなのですか…
ただ、私はもう歳ですしなぁ~
体もいうことが効かなくなって、

この地を離れる事が出来なくなってしまった身じゃ…
そろそろ引退も考えてるほどじゃから…

ですが、御三方の話を聞くと…、シャカムタの封印を解く、大変な神事にたずさわる行い、私では力不足になるかも知れんしなぁ…

律子/キコエさん、何とかして封印を解きたいのですが…

キコエ/
これ程の大事な、いわば日本の、いや、世界の局面に関わる事じゃ、それを考えると………

ただ不思議な事に…

ここ1年程前に信じられない出会いをしてな、

私が神事をしてると、
その子が遊びに来たんじゃよ、

普通ならば私の結界に入れば気配をすぐ感じ取れるところじゃが、
気が付けば私の隣で遊んで居たんじゃよ…

ふとその子を見るとオーラが金色に包まれて、
その包まれた中から虹色の光が放射線上に放たれているのをみたんじゃ…

未だかつてそのようなオーラなど見たことも聞いた事も無かった!

それで、私は感じたんじゃよ!

かつて龍宮王国を神の荒御魂として牽引した[羅天(あま)の神]の事を…

それはのちに海人の君(アマノキミ)となりて、島の安泰を願っていた事を…

その子がシャカムタの求めるノロがどうかは分からんが…

もし過去と未来の因果があれば、必ず見つけられると思いますぞ…

ユタ/そんな子が居るなんて、初めて聞きました

キコエ/
そうでしょうな!普段は普通に暮らしてる人達ですからな!

そして、苗字も1文字に変えられてしまったからのぅ…

ユタ/えっ!その子はもしかして「アマミキヨ」の子孫ということですか…

キコエ/
おそらく、間違いはないじゃろう…

しかし、名前も何処に居るのかさえも分からないのですよ…        
その時は、あまりの神々(こうごう)しい姿に…
私は固まってしまったんじゃよ
それで、気が付くと彼女はいなかったんじゃ……

歳は、9歳前後だったと思う!それぐらいしか、覚えておらんのじゃ…
それぐらいしか、手掛かりが…

ただ、神々がその引き合わせを望むのなら…きっと見つかるはずじゃ…

鈴ちゃんも一緒に行くといいぞ…

きっと鈴ちゃんの御霊(みたま)に変化があるはずじゃ…

皆で、そこへ行くといい……

ユタ/
ありがとうございます。

律子/ありがとうございます!

御老公/ありがとうございます。
              どうお礼を申し上げて良いのやら…
               助さん、あれを…
助さん/はい、かしこまりました!
               これは私どもで作りました菊の刺繍
               を施した手ぬぐいでございます!

キコエ/
やぁー( ᵒ̴̶̷̤◦ᵒ̴̶̷̤ )♡綺麗な刺繍ですこと、江戸時代の物ですよね!受け取って良いのかしら…

御老公/どうぞどうぞ、御遠慮なく…

キコエ/
ありがとうございます!冥土の土産になりますわぁ…

律子/あのぅ~何か寸志でも…いかほど渡せばいいか…

キコエ/
いえいえ、何をおっしゃいますか。
これ程の大切なご神事、携われた事自体「ノロ冥利につきる」というもの、
こちらからお礼を申さねばならないくらいですよ。

律子/ありがとうございます!

律子/それで何処に行けばよろしいでしょうか

キコエ/
そうそう、そうじゃったな…私があの子と出会った場所に行けば良いじゃろ…
それと天二郎君じゃったな、これは、代々受け継いだ、隕鉄で作られた鏡じゃ、小さいから胸にでも付けられるはず……
私たちのご神事には使わないからこれを持って行きなされ、

きっと災いから救ってくれるはずじゃ…
きっと鏡もそれを望んでいるはず……

律子/そんな大事なもの良いんですか?

キコエ/
私は近々引退する身ゆえ、
そして、ここにちゃんと跡継ぎがなぁ……………鈴ちゃん!

鈴/えっᐡ( ᵒ̴̶̷̥́ × ᵒ̴̶̷̣̥̀ )‬ᐡ涙………………

キコエ/
この世が壊れては、鈴ちゃんも可哀想ですからな……………
さぁさぁ、早く出発しなされ……
私はここで祈っているからのぅ~

二郎/ありがとう…キコエねェねェ…ありがとう

キコエ/ꈍ .̮ ꈍ

鈴/ねェ-ねェ-、また来るからね……

律子・二郎/元気でね………

御老公/ご達者でいてくだされ…
助・格/それでは…

ナレーター/一同は、キコエねェねェから最初に少女と出会った場所を聞き、新たな意気込みと、一松の不安を抱えて動き出すのであった!

続く……





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