本は高いのか?

 年末が近づくにつれて、友人からの連絡が普段より届くようになる。高校の同期や、大学でともに資格をとるために学んだ友人。懐かしいと思いながらも過去のノリで馬鹿な話に興じる。
 
 そんな中、大学に通っていた時の友人が濃厚接触者になり、年末年始はぼっち生活だと嘆いていた。私は、自分がコロナになった経験があるので、「どうせ休みなんやから、本でも読んでゆっくりすればええやん」と話した。すると、「お前にもらった本でも読むかな。まだ半分くらいしか読んでない」と。その時、自分が過去にマネーリテラシー系の本をプレゼントしたことを思い出す。けっこう前だったような‥。「一冊じゃたらんやろ?もっと自分で買えよ」と一言。「本なんて高いから買えない」‥‥‥本当にそうか?
 
 自分が本当に知りたいことや学びたいことがあれば、本を高いとか思わないだろう。それに、たった1000円前後の金額で他人の経験から学べ、自分や周りの人がが幸せになれるなら、そんな最高の投資はない。むしろ、安いとさえ思える。実際、自分の守備範囲外の情報を知りたいから私はプレジデントの3年購読をした。三万近くの出費は、薄給の自分にとって確かに当時は「高いな」と感じた。しかし、購読して2年になるが、本当に買ってよかったと思う。年収のあがるスキルアップや、遺産相続などのマネーリテラシーだけではなく、健康に過ごすためのメソッド、コミュニケーション術や稲盛和夫氏の経営学など、本当にたくさんの学びがあった。

 要するに問題は本が高いのではなく、“自分に学びたいことがない”のだろう。このことについては、身近な人でも多いように感じる。馬鹿にしているわけではないが、“学びたいことがない”というのは、寂しい生き方だなと思ってしまう。子どもに関わる仕事をしている身として、子どもたちには本当に好きなものやことを見つけてほしい。そうなるように関わりたい。

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