視覚障害者に慣れない人と一緒に歩くときの迷い

私は人と一緒に歩くときは、その人に触れて誘導してもらいたいと思っています。
視覚障害者が全員そういうわけではなく、触ったり触られたりを好まない方もいて、声で誘導する方法もあるくらいですが、私はその人との距離感とかをはかりながら周囲の道路状況にも気を配って歩くくらいならば、一緒に歩く人を持つ方がよいという考えです。

しかし、いつもどう言い出せばいいのかわからず、特にここ最近はうまくできないことが続きました。
人を持っていると微妙な動きで案外誘導に不慣れな人とでも歩きやすいです。
一方、人に触れずに歩いていると、その方にぶつかってしまったり、注意力が散漫になったり、障害物を避けるのに四苦八苦したりしてしまいます。

同性でもそうですが、異性の場合は一層どうしようと思ってしまいます。
特に夏ばは手に汗をかいたりするので申し訳ないという気持ちも相まって、
「持っていいですか?」
の一言が言えない場面が続きました。

視覚障害者の誘導に慣れた方であれば、すっと私の手をとってひじに導いてくれたりするのでものすっごく安心です。
世の中ではそういう方が稀なので、自分で率先して切り開いていかなければなりません。

何かマジックハンドみたいな道具を間にかませようとかいろいろと考えましたが、かえって荷物になるし危ないので脳内会議において却下しました。

悶々と脳内会議を続けた結果、ひやかされたりという心配もせずに済む触れ方としては、やはり肩に手を置くのがよいと自分の中で決着がつきました。
本来は自分より身長の低い方に誘導してもらうときのスタイルですが、肩に手をのせている形は肘よりもカップル感が薄くなるというか、明らかに目的のある行動に見えるだろうとおもってのことです。
相手の身長によっては自分の肩が痛くなったり、手が痺れそうな気がしなくもないですが、そこは臨機応変に持つ場所を一時的に変えるなどすれば乗り越えられると思います。

次に普段一緒に歩かない方と歩く機会が来たときは、絶対
「肩を貸してくださいねー。」
といって肩を借りようと、虎視眈々と機会を狙っています。
地道に普及啓発したいと思います。

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