視覚障害者の先輩として振り返ること

中学のときの担任の先生に久しぶりに会いました。
なんという偶然か、同じ視覚障害の病気を持つ者同士なんです。
もちろん先生は私より年上なわけですが、視機能は先生の方が圧倒的に高いものの、障害者としてのキャリアは私の方が長くなっています。
生まれた時から全盲に近い方もいれば、生涯文字を読めるくらいの視力を保持できる方がいるのもこの病気の面白いところかと思います。


今回は久しぶりに会ったこともあり、近況報告もありましたが、主に公的支援の植え方や、地元で受けられる支援、病気治療の情報交換などを行いました。
視機能は私よりずっと高くても、で歩くことに抵抗がある先生の様子をみていて、視覚障害者として歩き出したばかりの頃の自分を思い出しました。

どこからを障害者としての歩み出しと捉えるかは個人差が大きいですが、私の感覚では身体障害者手帳を取得し、白杖を使い始めた頃と考えています。
あの頃は、今まで通りに歩いたり、文字を読んだりができなくなり、他の人と違う動きをする自分が周囲から浮いているようで、色々な行動がしづらいと、感じていました。
その頃は今よりずっと息苦しい生活だったかもしれなかったと、振り返る私です。
障害者と名乗るには見えるから申し訳なく、かといって青眼者にはなれない、自分の
身の置き所のなさがいたたまれなかったです。

今はあの頃よりは少し、堂々とできるようになったかな?としみじみしました。
情報も増え、スキルも身につけてきたことを振り返る一日になりました。

テクノロジーの進歩、自分のスキルを高めてスーパー障害者の仲間入りしたいと思いました🌟
今は夢のように思えることでも、誰かがこうしたいと願うことが、研究の発展や発明を促すし、既存の技術に新たな使い道をもたらすことにもなるので、この気持ちを大切にしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?