「花さくキッチン 最下位には薬膳スープと桜を添えて」

忍丸さんの小説の紹介です。
干物女子の女の子が、小学生のときに近所に住んでいた男性と再会するところから始まります。

大枠は、ちょうどこの間M1でウエストランドがネタにしていたとおり、冴えない女の子が王子様系の男の子といいかんじになるけどイケイケの女の子が現れて一悶着あるけど、最終的にくっつくという定番かもしれません。
男性は初恋の幼馴染の女の子に「幸せの味がする」と褒められたことをきっかけに、そのこといつか再会して一緒に健康においしいものを食べて暮らしたいと思い、薬膳料理人を志します。

ちょうど自分のお店を開店するところで女の子と最下位し、薬膳を通して親しくなっていきます。
そこに、女の子の職場の後輩や、やご近所の奥様の悩みが絡んできて、都度薬膳で転換していくというストーリーです。
私も喫茶ぽんぴよでイカすために薬膳を勉強していて、「薬膳」で検索していてこの本に出会いました。

この本の中で、
身土不二
という考え方が紹介されています。
平たく言うとその土地でとれたものが体によいという考えです。

一般に薬膳といってイメージするような高麗人参や金銀花なおの特別な食材を使わなくてもよいということいでした。

確かに、紅茶はダージリンやアッサムなど、収穫された地域でかなり味が異なります。
それだけ育つ土地の影響を受けるのでしょう。
だからこそ生まれ育った土地でとれた食べ物は体に合うのかな、と思いました。


私も喫茶ぽんぴよではそうした考えを大切にしたいと思います。

そのほかにも、塩豚を使ったスープや、うずらの卵の味玉入り玄米おにぎりなど、おいしそうな料理が出てきました。
小説の中で料理ジャンルも問わないと言っていたとおり、塩豚のスープはフランス料理の本でポテというスープで紹介されていました。
冬休み中に作ろうと思い、現在塩豚を熟成中です。
食べ物が出てくる小説は日々の暮らしによい刺激を与えてくれます。

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