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どちらでもいい

音楽の好きな視覚障害者が主な出演者の演奏会に出てきました。
毎年開催してきましたが、新型コロナの影響で、今回は4年ぶりの開催でした。
なじみの顔が多く、嬉しくなりました。
お互いなんとなく演奏会で顔を合わせるだけで、会話をしたこともない間がらですが、ゆるくつながっています。

私は今までクラシックギターで1人で出演してきましたが、今回初めてピアノとバイオリンの2人と一緒にユニットで参加しました。
重奏は緊張しない分、練習がおろそかになり、不十分な結果となりました。反省。
メリマリをつけるため、ユーチューブにアップして練習に気合いを入れる予定です。

私は弱視ですが、全盲の方に会う機会はこの演奏会くらいです。
自分より先の世界を歩いている先輩たちを見ていると、いつか全盲になったとしても大丈夫と思えます。
もちろん生活に不便なこと、大変なことはたくさんあると思いますが、大好きな音楽でこんなにも輝いている方々を見ていると、何がなくても人生を楽しんだり、充実させることはいくらでもできます。
見えないことがはがゆかったりすることもありますが、補ってあまりあるものがいくらでもあります。

目が見えたら便利だけど、見えなくてもいい。
どちらでも大丈夫。

ストレスについて書かれた本で、こういう「どちらもいい」と思えることがストレスへの対応として良いと書かれていました。
そういう考えは、きっと他の視覚障害者に出会えなければ得られない感覚だったと思います。
先輩方に感謝です。

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