できることを取り戻していくこと

先日の股関節炎症を通して、
スムーズに歩けること
車にさっと乗り降りできること
靴下やズボン、ブーツを簡単に脱ぎ履きできること
階段をサクサク登れること
そういう今まで当たり前にできていたことが再びできるようになる幸せを噛み締めています。

私の視機能は少しずつゆっくり衰えてきているので、治ってほしいと思ったことはほとんどありませんでしたが、また見えるようになったら、もしかしたら嬉しいと感じるのかもしれないと思いました。
私のように命にかかわらない病気は治らなくてもまあいいかなと思っていましたが、できなくなったことができるようになる幸せを実感したことで、その考えは想像力に欠けていたのかもしれないと思うようになりました。

青眼者になれたらこれをやりたい、と思うことがひとつだけあります。
車の運転です。
行きたい喫茶店など、あちこちに自由に行けるし、両親をどこにでも連れていくことができます。
それはなかなかタクシーではできないことです。
いつか車の自動運転ができるようになったら叶う話なので、テクノロジーの発展は病気の治療に優る部分もあるかもしれません。
運転そのものをしたい人や、車窓を流れる風景を楽しみたい人には違うんでしょうね。
そういう情緒を感じられない私は幸せなのか、物足りない人生なのか、どちらでしょうか。

あれ、おかしい。。。
今の私がやりたいと思うことは特に目が見えなくてもできることばかりなのですが、見えるようになったらそれこそ見える世界が変わるので、やりたいことも変わるのかもしれません。
今の私は見えない世界でしか物を見られなくなってしまったのかもしれないです。

もっと想像の翼を自由に広げる必要がありそうです。

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