点字と私

私はいわゆる中途視覚障害者というもので、普通学校に通っていました。
そのため、学校で展示を学んだことはありません。
わかると便利だということで勧められ、母音と子音に分けて考えるという展示のしくみの基本は知っています。
「中途視覚障害者のための点字入門」という本も買いました。


おかげで、「ながす」、「あけ」、「しめ」という点字は読めます。
これはとても大事な単語なんです。
「ながす」は言わずと知れたトイレの洗浄ボタンについている点字です。
「あけ」、「しめ」はエレベーターの開閉ボタンです。
これがわかるようになってから、特にトイレはとても助けられています。
トイレには似たような形で、緊急呼び出しボタンがついているからです。


しかし、私と点字の良い関係もここまでで止まっています。
「ふぁ」や「きゃ」といった50音以外の文字や、数字、アルファベットはなかなか頭に入りません。
点字は読み取るのがむうかしいとよく耳にしますが、私は覚えるのもままならない状態です。
アウトプットが足りないし、そもそも習得する目的があいまいなせいというのはわかっていますが、勉強というのは大変なものだと改めて感じています。

視覚障害者も中途の方が増えているため、点字の読めない人は私だけでなく、むしろ多くなっているという話も聞きます。
めもをとる方法としては特に便利なのでいつか習得したいと思っているのですが、点訳ボランティアの方の方があっというてきなのが現状です。
アナログは揺るがない強さがあるので、今年のゴールデンウイークこそ、点字を習得するためにちょうどよい目標を持ちたいと考えています。

視覚障害者といえば点字が想起されやすいですが、点字の読み書きできる方ばかりではないことも知って頂けたらと思います。
電子機器が発達していくと、一層そういう視覚障害者は増えていくかもしれませんよ。

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