すぐに真似できる庶民ご飯「浅草鬼嫁日記 妖夫婦「シリーズ

こちらは、以前ご紹介したかくりよの宿飯を書いている友麻碧さんの小説です。
かくりよの宿飯と同じ世界観で構築されているので、補完される部分があったり、登場人物が行き来することがあったりと、両方読んでいると面白さ倍増になります。

酒呑童子と茨木童子という平安時代の鬼夫婦が現代日本に人間として生まれ変わり、平安時代からの親友だった鵺と3人そろって高校の同級生として幸せになろうとする話です。
しかし、3人とも過去の記憶や力を持っているため、妖関連の事件に巻き込まれたり、自ら飛び込んでいったりします。
こんな夫婦って素敵だなー、とか、こんな暖かい仲間って素敵だなーとか、すごくほっこりします。

舞台は浅草が中心で、浅草名物もたくさん紹介されており、今すぐ行って食べたい!と思わずにはいられません。
焼き芋羊羹か、みつ豆など昔ながらの和菓子だけでなく、メロンパンや屋台の食べ物など新しめのものも紹介されています。
こうしてみると、小説って結構旅行に誘われるものがあります。

そして何より私としては、主人公のまきちゃんが作るご飯がとってもおいしそう!
節約ご飯が多いですが、砂肝入りレバニラ炒めや魚肉ハムカツなど、おもしろいアイデア満載です。
他にもキウイ大福や、葡萄を使ったサラダなどもおいしそうでした。

登場した食べ物の中で、バルサミコ酢をオムレツにかけるというのが特にきになり、早速試してみました。
アイスにかけたりと、何かとおしゃれなイメージのバルサミコ酢は、気になっていたものの一本使い切れるか自信がなかったのでこれまで手にとっていませんでした。
しかし、これをチャンスとばかりに購入し、オムレツだけでなく、ししゃもの唐揚げなど思いつくままかけて食べました。
なんと、さっぱりさわやかでおいしい!
軽い香りとまろやかな酸味はとても使いやすいです。
しばらく色々なものにバルサミコ酢をかけたいと思います。

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