小説おいしいベランダの「スイカの皮中華風スープ」

スイカの季節ですね。
私はスイカが大好きで、おなかいっぱいになるまでスイカを食べたいと思い、まるごと1個買ったことがありました。
残念ながら半分も食べられませんでした。
さらに、おなかがグルグル言い出して、見事に壊れてしまいました。
スイカを飽きるまで食べるというのは体がついてこられないようです。
残念なようで、いつまでも新鮮な気持ちで食べられて幸せなのかもしれません。

スイカをたくさん食べて、困るのがスイカの皮です。
白い部分と緑の部分は固いのでどうしても1−2センチは残ってしまいます。
緑の部分はむくとしても、白い部分は漬物にするという話は時々聞きます。
さらに一歩進んで、スープの具にするという話がありました。

ベランダ菜園で野菜のある充実した食生活を送るフリーデザイナーのようじさんと、大学生のまもりちゃんというカップルの日常を描く小説「おいしいベランダ」。
タイ風鍋など、色々と攻めた料理が登場しますが、スイカの皮も聞いたことのない食べ方、スープの具材にしていました。
とうがんの代わりに使っているということで、それなら食べられそうと思い、作ってみました。
皮の白い部分だけを薄切りにして水で煮込み、味をつけるだけです。
皮だけでは寂しいので、キクラゲとゆでどりをトッピングしました。
味つけはシンプルに鶏ガラの素。
風味づけに醤油を少しだけ加えました。

出来立てより少しおいた方が味が馴染んでおいしく食べられました。
何気にスイカの皮の緑の部分をとるのが一番難しかったです。
包丁に慣れない方は十分お気をつけください。

食べてみると、きゅうりとかとうがんと言われたら違和感なく食べてしまえるくらい、瓜科の植物らしい歯触りでシャキシャキおいしくいただけました。
他の味でも問題なく受け入れてくれそうな懐の深さを感じる味でした。

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